こまったときガイド›家族や暮らしが変わるとき

赤ちゃんが生まれる前に犬と準備すること生まれる前・退院の日・最初の数か月の決まり

赤ちゃんを迎える前の準備は、犬の居場所や散歩の担当を「生まれる前に」少しずつ変えておくこと。退院の日は犬を落ち着かせてから会わせ、そのあとは大人が見ていないときは必ず分けます。音や道具の慣らし方、出産入院中の預け先、衛生の決まりまで、家族で使える形にまとめました。

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  • 4件の公的な情報・公式サイトで確認
  • 更新 2026-10-14

まず結論

変えることは「生まれる前に」少しずつ。生まれてからは「目を離すときは分ける」

赤ちゃんを迎える家で、犬のためにしておきたいことは次のとおりです。

  1. 暮らしの変化は、生まれる前に少しずつ始める。犬の居場所、散歩の時間、世話をする人。生まれてから一度に変わると、犬にとって大きな変化になります
  2. 赤ちゃんの音や道具に、先に慣らしておく。泣き声の録音、ベビーカー、ベビーベッドなど
  3. 退院の日は、まず犬を落ち着かせてから会わせる。赤ちゃんは別の大人が抱き、犬にはリードをつけて、少し離れたところから
  4. 小さい子どもと犬を、短い時間でも一緒に放っておかない。日本小児科学会は、サークルやケージで「空間を分ける」ことをすすめています
  5. 衛生は「さわったら手を洗う・口移しをしない・寝床を分ける」。厚生労働省が、ペットとの暮らしの一般的な注意として案内しています

いますぐするのは、家族で「犬の居場所とゲートの位置」と「出産で入院する間、だれが犬の世話をするか」を決めることです。

STEP1

6つのうち1つめ

生まれる前にすること

目安として、出産予定日の数か月前から始めると、犬が少しずつ慣れていけます。

1-11. 犬の居場所を決めて、先に移す

赤ちゃんが来ると、家の中で「犬が入れる場所」が変わることが多くなります。生まれてから急に締め出すのではなく、先に新しい形にしておきます。

  • 赤ちゃんの寝る部屋(ベビーベッドを置く部屋)に、犬が入れないようにするか、大人がいるときだけにするかを決める
  • 入れない場所には、ベビーゲートやペットゲートをつける
  • 犬が落ち着いて休める場所(クレートやサークル)を、人の通り道から少し離れたところに作る。赤ちゃんが来たあとも、犬が「ここに行けば静か」という場所です

クレートで落ち着く練習は、キャリー・クレートに慣らす方法にまとめています。

1-22. 暮らしのリズムを、先に変える

産後は、とくに出産した人が思うように動けない時期があります。犬の世話の担当や時間が変わるなら、先に変えておきます。

  • 散歩をする人

    生まれる前にしておくこと産後に散歩する家族が、いまから散歩を担当する

  • 散歩の時間

    生まれる前にしておくこと赤ちゃんのお世話の合間になりそうな時間に、少しずつずらす

  • 犬にかまう時間

    生まれる前にしておくことずっとかまっている子なら、ひとりで落ち着いて過ごす時間を少しずつ作る

  • ごはん・トイレの担当

    生まれる前にしておくことだれが何をするか、家族で書き出しておく

留守番やひとりの時間に慣れていない子は、子犬・犬の留守番の練習も参考になります。

1-33. 赤ちゃんの音・におい・道具に慣らす

  • 泣き声:赤ちゃんの泣き声の録音を、小さな音から流します。犬が落ち着いていられたら、ほめたり、おやつをあげたりします。こわがるようなら音を小さく戻します
  • 道具:ベビーベッド、バウンサー、ベビーカーは、早めに出しておきます。においをかぐのは見守り、上に乗ったり、かじったりはさせないようにします
  • ベビーカーと散歩:赤ちゃんが乗っていないベビーカーを押しながら、犬と散歩する練習をします。リードを引っ張る子は、生まれる前に練習しておくと安心です(リードを引っ張る犬の練習)
  • 赤ちゃんのもの:おもちゃやタオルなど、赤ちゃんのものを犬がくわえないように、「これはちょうだい」「はなして」の練習もしておきます

1-44. 合図で動けるか確かめる

赤ちゃんを抱いているときに、犬に落ち着いてもらうための合図です。

  • 「おすわり」「まて」
  • 「ハウス」(クレートやベッドに行く)
  • 飛びつかない
  • 呼んだら来る

うまくいかないもの、吠える・かむ・飛びつくなど心配な行動があるなら、生まれる前の今のうちに、しつけ教室やトレーナーに相談しておきます。急に行動が変わったときは、体の具合が関係していることもあるので、動物病院にも相談してください。

犬ふぁん全国のしつけ教室を探すトイレや吠え、散歩のしつけを習える教室やトレーナーです。自治体が公開している動物取扱業(訓練)の登録簿をもとに、大阪市・京都市・北海道から掲載を始めています。

1-55. 犬の病院・お手入れは、生まれる前に済ませる

予防注射や健康診断、トリミング、つめ切りなど、決まった時期に必要なものは、産後に重なると大変です。かかりつけの動物病院に、出産の予定を伝えて、いつ何をしておくとよいかを相談しておきましょう。

STEP2

6つのうち2つめ

出産で入院する間、犬の世話をどうする?

陣痛はいつ来るかわかりません。夜中や早朝に急に家を出ることもあります。入院の数日間、犬の世話をだれがするかを決めておきます。

  • 同居の家族

    向いている家家族が散歩・ごはんをできる

    先にしておくこと世話の手順をメモにして貼っておく

  • 近くに住む家族・友人

    向いている家合鍵を預けられる人がいる

    先にしておくこと一度、世話をいっしょにやってみる

  • ペットシッター

    向いている家犬が家にいるほうが落ち着く

    先にしておくこと打ち合わせと鍵の受け渡しを先に済ませる

  • ペットホテル

    向いている家家族が長く家を空ける

    先にしておくこと書類(ワクチンの証明など)をそろえ、おためしで1回預ける

急に頼むことになりやすいので、候補を2つ決めておくと安心です。シッターやホテルは、お金をもらって動物を預かる仕事なので、動物取扱業の登録が必要です(環境省)。選び方はペットシッターの選び方とはじめてのペットホテルに、急ぎのときの当たり方は犬の預け先がないときにまとめています。

MAP

動物取扱業の登録の情報があるペットシッター

全国の7か所

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いる場所の近くでも探せます。

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STEP3

6つのうち3つめ退院の日

はじめて会わせる順番

数日ぶりに家族が帰ってくると、犬はうれしくて興奮しがちです。赤ちゃんに会わせるのは、犬が落ち着いてからにします。

入院中に、赤ちゃんが使ったタオルや肌着を家族が先に持ち帰り、においをかがせておく家もあります。できる家だけで大丈夫です。

STEP4

6つのうち4つめ最初の数か月

家族で守る決まり

4-1目を離すときは、必ず分ける

日本小児科学会は、子どものけがの予防として、短い時間でも小さい子どもと犬を一緒に放っておかないこと、サークルやケージに入れるなどして空間を分けることをあげています。同じ資料では、夜に寝室の布団で寝ていた乳児が、室内で飼っていた犬にかまれて大きな手術が必要になった事例も紹介されています。

ふだんはおとなしい犬でも同じです。家族で次のように決めておきます。

  • 大人がそばで見ていないときは、ゲート・サークル・クレートで分ける(トイレや宅配の受け取りで、ちょっと離れるときも)
  • 赤ちゃんが寝ている部屋に、犬だけで入れない
  • 犬のごはん・おもちゃ・寝床の近くに、赤ちゃんを置かない
  • 犬が休んでいるときに、近づけない

4-2犬の「いやだ」のサインに気づいたら離す

顔をそむける、体がかたまる、あくびや口をなめるしぐさが増える、うなる。こうしたしぐさが出たら、叱るより先に、犬と赤ちゃんの距離をあけます。続くようなら、トレーナーに相談してください。

4-3犬との時間も、毎日つくる

赤ちゃんが来ると、犬との時間はどうしても減ります。散歩や遊ぶ時間を短くてもいいので毎日とること、赤ちゃんがいるときに犬にいいこと(ほめる・おやつ)があるようにすることが、犬が赤ちゃんを「いやなもの」と思わないための助けになります。

4-4子どもが動き始めたら

  • ねんねの時期

    気をつけること床に寝かせたまま犬と同じ部屋に残さない。ベビーベッドやバウンサーは、犬が届かない・入れない場所に

  • はいはい・つかまり立ち

    気をつけること犬のごはん皿・水・おもちゃを、子どもが届かない場所に。犬の休む場所(クレート)に子どもが入れないように

  • 歩き始め・幼児

    気をつけること犬のしっぽや耳を引っぱる、上に乗る、追いかけるなど、犬の嫌がることをしないよう、くり返し伝える

日本小児科学会は、犬の習性や嫌がることを、子どもといっしょに絵本や映像で確かめることもすすめています。

STEP5

6つのうち5つめ

衛生は「手洗い・口移しをしない・寝床を分ける」

厚生労働省や自治体は、ペットとの暮らしで気をつけることとして、次のことをあげています。

  • 動物にさわったら、石けんで手を洗う
  • 口移しで食べ物をあげたり、食器を共用したりしない
  • 動物を布団に入れていっしょに寝るのは、濃い接触になるので注意する
  • ケージやペット用品をこまめに掃除し、ふんや抜け毛を片づける
  • かかりつけの動物病院で、定期的に健康診断を受けさせる

厚生労働省は、とくに小さい子どもは、動物にさわって汚れた手を口に持っていくことで病気がうつるルートがあること、子どもやお年寄りは病気になると重くなりやすいことにふれています。

家での工夫としては、赤ちゃんにふれる前の手洗いを家族の決まりにする、犬の顔をなめさせない、赤ちゃんのものと犬のものを別の場所に置く、の3つから始めるのが続けやすい形です。

5-1もし、犬が赤ちゃんをかんだ・ひっかいたら

日本小児科学会は、まずできるだけ早く、たくさんの流水で傷口を洗い、早めに医療機関を受診することを案内しています(受診のときは母子手帳を持っていくように、とも書かれています)。息が苦しそう、ぐったりしているときは、すぐに救急車を呼びます。そのあとのことは飼い犬が人をかんだときにまとめています。

STEP6

6つのうち6つめ

犬がストレスをためていそうなとき

赤ちゃんが来てから、吠えが増えた、トイレを失敗する、物をかじる、元気がない。そんな変化が出ることがあります。

  • 体の具合が関係していることもあるので、まずかかりつけの動物病院に相談する
  • 行動のことは、しつけ教室やトレーナーに。家に来てくれるトレーナーもいます(しつけ教室の選び方)
  • 散歩を家族で分担する、平日の日中だけ犬の幼稚園やシッターに頼むなど、犬の時間を外から足すこともできます(共働きで犬を飼う家の預け先の組み合わせ)

吠えが続くときの考え方は、犬の無駄吠えの原因と対策にまとめています。

ほかにも犬のことでこまったときは、こちらにまとめています。

i-n-u.fun/komatta
Q&A

迷ったときに

よくある質問

Q赤ちゃんと犬は、同じ部屋で寝てもいいですか?
A

寝室は分けるか、犬が赤ちゃんに近づけないようにするのが安心です。日本小児科学会は、夜に寝室で寝ていた乳児が室内で飼っていた犬にかまれた事例を紹介し、短い時間でも子どもと犬を一緒に放っておかないよう呼びかけています。厚生労働省も、動物を布団に入れていっしょに寝ることは注意するよう案内しています。

Q生まれる前の準備は、いつから始めればいいですか?
A

決まりはありませんが、居場所や散歩の担当を変えるなら、数か月前から少しずつ始めると、犬にとっての変化が小さくなります。出産で入院する間の預け先は、早めに決めておきましょう。

Q犬が赤ちゃんをなめてしまいました。
A

赤ちゃんをふいて、ふれた大人も手を洗いましょう。厚生労働省は、ペットとの過剰なふれあいを控えるよう案内しています。赤ちゃんの様子で気になることがあれば、小児科に相談してください。

Q妊娠中に犬の世話をしても大丈夫?
A

体のことは、この記事では判断できません。産婦人科に、犬を飼っていることを伝えて相談してください。一般的な注意としては、さわったら手を洗う、ふんの片づけのあとは必ず手を洗う、などがあります。

Q犬が赤ちゃんにうなりました。
A

叱るより先に、犬と赤ちゃんの距離をあけてください。その場面(赤ちゃんが近づいた、犬が休んでいた、おもちゃのそばだった など)をメモし、トレーナーに相談しましょう。急に行動が変わったなら、体の具合のこともあるので動物病院にも相談を。

Q出産で入院する間、犬はどうすればいい?
A

同居の家族、近くの家族や友人、ペットシッター、ペットホテルのどれかに頼みます。陣痛はいつ来るかわからないので、候補を2つ決め、シッターなら打ち合わせ、ホテルならおためしを済ませておくと安心です。

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