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ペットカートの選び方多頭・中型犬向けと使える場所

ペットカートは犬の大きさより「どこで使うか」で選ぶと失敗しません。電車ならキャリーが外れる分離型が必須で、JR東日本はケースと犬で10kg以内。モールは「ふたが閉まる」ことが条件の施設も。多頭・中型犬なら耐荷重と広さに余裕を。公式のルールと買う前のチェックリストをまとめました。

犬ふぁん編集部公開 2026-10-11約10分で読めます

まず結論:「どこで使うか」から決める

ペットカートは、犬の大きさより先に使う場所で選ぶと失敗しません。電車に乗るのか、車に積むのか、ショッピングモールや観光地を歩くのかで、必要な形がまったく違うからです。

  • 電車に乗る:キャリー部分がカートから外れる「分離型」を選ぶ。JR東日本ではカートのままでは乗れない
  • 車で出かける:たたんだ大きさが車の荷室に入るか、本体の重さを持ち上げられるかを見る
  • ショッピングモールに入る:「ふたが閉まり、全身が入る」カートを求める施設がある。大きさの目安を決めている施設も
  • 多頭や中型犬:耐荷重(のせられる重さ)に余裕があるか、犬が中で向きを変えられる広さかを見る

この記事では、使う場所ごとの選び方、多頭・中型犬向けのカートで見るポイント、電車や施設の公式のルールをまとめます。商品のおすすめではなく、選ぶときの考え方を書いています。

電車で使うなら:分離できるかが最大のポイント

JR東日本や東京メトロでは、小さな動物を決まった大きさのケースに入れれば、車内に持ち込めるとしています。ここで問題になるのが、カート全体の大きさです。

鉄道会社ケースの大きさ・重さ料金ペットカートの扱い
JR東日本タテ・ヨコ・高さの合計120cm以内、ケースと動物で10kg以内手回り品きっぷ290円カートを含めると制限を超えるため、カートのままは不可。ケースを分離して制限内なら持ち込み可
東京メトロ縦・横・高さの合計120cm以内の専用の容器、総重量10kg以内別途料金なし(FAQに個別の記載なし。駅で確かめる)

JR東日本のよくある質問では、ペットカートについて次のように案内しています。

  • カートを含めた寸法は、持ち込める制限を超えるため、そのままでは使えない
  • カートとケースを分けて、ケースが制限内であれば持ち込める
  • 分けたカート部分は折りたたみ、ふつうの手荷物と同じ条件で持ち込める
  • 乗っている間は、動物をケースから出さない

東京メトロでは、ふつうの手回り品は「縦・横・高さの合計250cm以内、重さ30kg以内、2個まで」で、別途料金はかからないと案内しています。たたんだカートの部分は、この手回り品の条件に入るかを見ておくと安心です。

つまり、電車でも使いたいなら、キャリー部分が外れて、そのキャリーが「3辺の合計120cm以内」に入るカートを選ぶ必要があります。

電車用に選ぶときの計算のしかた

  1. キャリー部分の「タテ+ヨコ+高さ」を足す。120cmを超えたら電車には持ち込めない
  2. キャリー部分の重さ(メーカーの表示)を調べる
  3. 10kgからキャリーの重さを引く。これが犬の体重の上限
  4. 犬の体重がそれより重いなら、電車では使えないと判断する

メーカーの表示では「本体の重さ」がカート全体の重さのことが多いので、キャリー部分だけの重さを別に書いているかを確かめましょう。

車で使うなら:たたんだ大きさと重さ

車で出かけて、着いた先で歩くために使う人も多いはずです。その場合は次の点を見ます。

  • たたんだときの大きさ:車の荷室に、ほかの荷物といっしょに入るか。メーカーの「収納時サイズ」と荷室の寸法を比べる
  • 本体の重さ:多頭用・中型犬用は本体が重くなりがちです。トランクに持ち上げられるかを想像しておく
  • たたみ方:片手でたためるか、キャリーを外さないとたためないか
  • キャリーを車内で使えるか:外したキャリーをシートベルトで固定できる商品もあります。車内での固定のしかたはメーカーの説明を確かめる

ショッピングモールで使うなら:ふたと大きさ

ペット同伴のショッピングモールでは、カートに入れることを入店や入館の条件にしているところがあります。公式ページで確かめた例です(2026年10月時点の内容を要約)。

  • アクアシティお台場(東京都港区):館内では、ペットカートかキャリーバッグにペットの全身を入れることとしています。抱っこやリードだけでの入館は、一部の店舗・エリアを除いて控えるよう案内しています。カートに入れていても、授乳室や喫煙室には入れません
  • 御殿場プレミアム・アウトレット(静岡県):ペットカートで入れるお店では、ふたの閉まるカートやキャリーバッグを使い、ふたを閉めて顔や体が出ない状態で入るよう案内しています。カートの目安は「縦・横・高さの合計250cm以内(1辺100cm以内)」です。テーブルやベンチの上にペットを乗せないこと、入口や柱へのつなぎとめを控えることも書かれています
  • 三井アウトレットパーク 入間(埼玉県):一部のペット同伴OKの店舗では、抱っこでの入店を断っており、ふたの閉まるペットカートやキャリーバッグで、ふたを閉めて入るよう案内しています。飲食店などには入れません

ここからわかるのは、ショッピングモールでは「ふたが閉まる」「顔や体が外に出ない」ことが条件になりやすい、ということです。上が開いたままのタイプや、ふたのないタイプは、入れない場所が出てくるかもしれません。

「カートなら入店OK」「抱っこならOK」「犬は入れない」が、同じモールの中でも店ごとに違うことはよくあります。入口のステッカーやスタッフの案内に従いましょう。

観光地の例

軽井沢の星野エリア(ハルニレテラスなど)では、施設内では必ずリードにつなぐか、キャリーバッグやペット専用カートを使うよう案内しています。観光地では、石畳や砂利の道、坂道があることも多いので、走りやすさも選ぶポイントになります。

多頭・中型犬向けで見るポイント

小型犬1頭用と違い、多頭用や中型犬用では「重さ」と「広さ」の余裕がいちばん大事です。

耐荷重は合計体重に余裕をもって

メーカーが出している耐荷重(最大積載量)は、のせる犬の合計の体重で考えます。耐荷重ぎりぎりだと、段差を越えるときや犬が中で動いたときに負担がかかります。成長途中の子犬なら、大人になったときの体重も見込んでおきましょう。

見るところ小型犬1頭多頭中型犬
耐荷重犬の体重に余裕合計体重に余裕体重に余裕。大人の体重で考える
中の広さ伏せて向きを変えられる並んで伏せられる。仕切りがあると安心立ち上がれる高さ、伏せられる奥行き
出入り口上からの出し入れ前と上の両方が開く前から乗り降りできると楽
リードフック1つ頭数ぶんしっかりした取りつけ
電車分離型なら使えることもほぼ使えないほぼ使えない

中の広さと出入り口

  • 犬が中で立ち上がる・向きを変える・伏せることができる広さか
  • 2頭以上なら、くっついても嫌がらない関係か。仕切りがつけられる商品もある
  • 前と後ろ、上から出し入れできるか。中型犬は前から乗り降りできると楽
  • 飛び出し防止のリードフックが、頭数ぶんついているか

走りやすさ

  • タイヤの大きさ:大きいタイヤは段差や砂利道で進みやすい。観光地の石畳や公園の未舗装路を歩くなら重視する
  • ブレーキ:坂道で止めておくなら、後輪のブレーキがあるか
  • ハンドルの高さ:押す人の背の高さに合うか、調節できるか
  • 前輪の向き:くるくる回る前輪は小回りがきく一方、でこぼこ道では固定できるほうが安定します

季節の過ごしやすさ

カートの中は風が通りにくく、夏は熱がこもります。メッシュの窓が大きいか、日よけの屋根があるかを見ます。暑い日は、カートに乗せていても地面からの照り返しや日差しを受けます。日中の暑い時間を避け、こまめに水を飲ませ、日陰で休ませることを心がけてください。様子が気になるときは、早めに動物病院に相談しましょう。

買う前に「借りて試す」「実物を見る」

いきなり買う前に、レンタルのカートや店頭の実物で試すと失敗が減ります。

レンタルで試せる例

アクアシティお台場では、館内のペット用品店でペットカートを貸し出しています。小型のカートは体重12kgまで、中型のカートは20kgまでで、貸出は3時間までです。体重が制限内でも、体が大きくてカートに入らないときは断ることがある、としています(アクアシティお台場の公式ページより)。

こうしたレンタルで、「犬がカートの中で落ち着けるか」「押したときの重さや小回りはどうか」を確かめてから、自分のカートを選ぶ方法もあります。

犬ふぁんのデータで見る、ペット用品のお店

カートは大きな買い物なので、店頭でたたみ方や重さを確かめたい人も多いはずです。犬ふぁんに載っているペットショップ2,779件のうち、曜日ごとの営業時間がわかる1,049件を集計すると、次のようになりました。

項目割合
定休日がない(毎日営業)84.7%
土曜に開いている90.4%
日曜に開いている86.5%
20時以降まで開いている72.9%

(営業時間がわかるペットショップ1,049件に対する割合)

毎日営業のお店が84.7%、20時以降まで開いているお店が72.9%で、仕事帰りや週末に実物を見に行きやすい形です。ただし、すべてのお店がカートを置いているわけではなく、置いている種類もお店ごとに違います。行く前に、見たいタイプがあるか電話で聞いておくと確実です。

犬ふぁん全国のペットショップを探すフードや用品を買えるお店です。トリミングやホテルを併設している店舗も探せます。

店頭で確かめること

  • 実際にたたんでみる。片手でできるか、何秒くらいかかるか
  • 持ち上げてみる。車のトランクの高さまで上げられるか
  • 押してみる。段差の乗りこえ、小回り、ハンドルの高さ
  • ふたやファスナーの開け閉め。片手で犬を押さえながら閉められるか
  • キャリー部分を外して、肩にかけたときの重さ

カートで出かけるときのマナー

  • 通路が混んでいるときは、カートを壁ぎわに寄せる。エレベーターは混んでいれば次を待つ
  • 飛び出さないよう、カートの中でもリードフックをつけておく
  • ふたを閉める決まりの場所では、顔や体が出ないようにする
  • カートの中で吠え続けるときは、いったん外に出て落ち着かせる
  • 犬の毛が飛ばないよう、カバーを閉めておく
  • カートのまま入れない場所では、入口の外で無理に待たせず、出直すか別の場所を選ぶ

犬と出かけられるお店や施設は、犬ふぁんの一覧で探せます。

犬ふぁん全国のペット同伴OKのお店を探す犬と一緒に入れるカフェやレストランです。店内OKかテラスだけかはお店ごとに違うので、条件で絞り込めます。犬ふぁん全国の犬と泊まれる宿を探す愛犬と一緒に泊まれる宿です。楽天トラベルで「ペット同宿可」となっている宿を載せています。泊まれる犬の大きさや頭数は宿ごとに違うので、予約の前に条件を確かめてください。

買う前のチェックリスト

最後に、売り場やメーカーのページで確かめたいことをまとめます。

  • 主に使う場所は?(電車・車・ショッピングモール・近所の散歩・旅行先)
  • 電車で使うなら、キャリーが分離でき、3辺の合計が鉄道会社の制限内か。キャリーと犬で10kg以内に収まるか
  • ショッピングモールで使うなら、ふたが閉まり、全身が中に入るか。施設の大きさの目安に入るか
  • 耐荷重は、犬の合計体重より余裕があるか
  • 犬が中で向きを変えられる広さか
  • たたんだサイズは車の荷室や家の置き場所に入るか
  • 本体の重さを自分が持ち上げられるか
  • タイヤ・ブレーキ・ハンドルの高さは使う道に合っているか
  • メッシュ窓や日よけがあるか
  • リードフックが頭数ぶんあるか

よくある質問

Qペットカートがあれば、どこでも犬と入れる?
A

いいえ。カートでの入店を認めるかは、お店や施設が決めます。カートでもお断りのお店はあります。行く前に公式ページで確かめ、現地では入口の表示に従ってください。

QJR東日本の新幹線や電車に、カートのまま乗れる?
A

JR東日本の案内では、カートを含めた寸法が制限を超えるため、カートのままは乗れません。キャリーを分離して制限内なら、手回り品きっぷ(290円)を買って持ち込めます。分けたカート部分は、たたんでふつうの手荷物として持ち込めます。

Q中型犬をカートに乗せて電車に乗れる?
A

JR東日本や東京メトロは、ケースと犬を合わせて10kg以内が条件です。多くの中型犬はこれを超えるため、電車での持ち込みは難しいと考えてください。

Qショッピングモールで使うなら、どんなカートがいい?
A

ふたが閉まり、顔や体が外に出ないタイプが安心です。公式ページで確かめた例では、ふたを閉めて入ることを条件にしている施設や、カートの大きさの目安(3辺の合計250cm以内など)を決めている施設がありました。

Q歩ける犬にカートは必要?
A

長い距離を歩く観光地、人が多い場所、暑い季節の移動、シニア犬の休憩用などで使う人が多いです。毎日の散歩で必要かは、犬の様子を見て決めましょう。

参考にした情報

内容は2026年10月に確かめたものです。

カートの中でもリードフック、つけてほしいワン!

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