2-1GPS端末は「離れていても見える」が、充電を忘れると使えない
GPS端末は、衛星の電波で自分の位置を測り、回線で飼い主のスマートフォンに送ります。位置を知らせる間隔を短くするほど電池が早く減ります。迷子になったその日に電池が切れていては意味がないので、充電する日を決めておくことが大切です。月々の利用料がかかる製品は、本体の値段だけでなく、1年、3年使ったときの合計で比べます。
街なかの散歩が中心ならエアタグなどのタグを補助に、山や海、キャンプによく行くなら通信機能つきのGPS端末が合いやすい道具です。ただし、どちらも迷子札・鑑札・マイクロチップの代わりにはなりません。しくみの違い、エアタグを犬に付ける前に知っておくこと、買う前に確かめる6つ、いなくなったときの使い方までまとめました。
まず結論
今日からすること:首輪の迷子札に今の電話番号が読める字で書いてあるか、首輪やハーネスが引っぱっても抜けないかを確かめます。マイクロチップを入れている子は、登録している住所と電話番号が今のものか見直してください。そのうえで、次の表で GPS かタグかを決めます。
7つのうち1つめ
合いやすい使い方迷子札とマイクロチップを基本に、タグを補助で付ける
合いやすい使い方人の少ない場所でも位置がわかりやすいGPS端末。充電の手間を見込む
合いやすい使い方首輪・ハーネスの見直しが先。そのうえでGPS端末かタグを
合いやすい使い方出発前に充電・電池を確かめ、迷子札は携帯電話の番号にしておく
合いやすい使い方犬ごとに名前を付けて登録し、どの子の端末かわかるようにする
合いやすい使い方家族みんなで位置を見られる製品か確かめる
どの暮らし方でも、いちばん効くのは逃がさない工夫です。旅行先や慣れない場所ではリードを手首に通す、ドッグランの扉は1頭ずつ通す、車のドアを開ける前にリードをつなぐ。こうした基本は、どんな機械よりも効きます。首輪とハーネスの選び方は、こちらにまとめています。
7つのうち2つめ
GPS端末(通信機能つき)端末が自分で位置を測り、携帯電話の回線などで送る
エアタグなどの忘れ物防止タグタグの電波を、近くを通った人のスマートフォンが拾って知らせる
GPS端末(通信機能つき)回線がつながれば位置がわかる
エアタグなどの忘れ物防止タグ近くに対応するスマートフォンがないと、更新されにくい
GPS端末(通信機能つき)充電式が多く、こまめに充電がいる
エアタグなどの忘れ物防止タグ交換式のコイン形電池のものが多い
GPS端末(通信機能つき)本体代に加えて、月々の利用料がかかる製品が多い
エアタグなどの忘れ物防止タグ本体代と電池代が中心
GPS端末(通信機能つき)タグより大きく重いものが多い
エアタグなどの忘れ物防止タグ小さく軽い
GPS端末は、衛星の電波で自分の位置を測り、回線で飼い主のスマートフォンに送ります。位置を知らせる間隔を短くするほど電池が早く減ります。迷子になったその日に電池が切れていては意味がないので、充電する日を決めておくことが大切です。月々の利用料がかかる製品は、本体の値段だけでなく、1年、3年使ったときの合計で比べます。
Appleの説明では、AirTagは安全なBluetooth信号を出し、近くにある「探す」ネットワークのデバイスがそれを受け取って、位置情報をiCloudに送るしくみです。つまり、タグのまわりに対応するデバイスを持った人がいるかどうかで、位置がわかるかが決まります。
街なかでは位置が届きやすく、人の少ない山道や田畑、夜の河川敷などでは、しばらく更新されないことがあります。怖がって逃げた犬は、人の少ない場所に入りこむこともあるので、この弱点は覚えておきます。
また、Appleの製品ページは、AirTagを鍵やリュックなど毎日使う持ち物に付ける道具として紹介しています。犬に付けるのはメーカーが想定した使い方ではないので、飼い主の判断で、補助として使うものと考えてください。
7つのうち3つめ
AirTagには、つけ回しを防ぐしくみがあります。Appleのサポートページでは、持ち主の手元から離れてしばらくたったAirTagは、動いたときに音を鳴らして近くの人に知らせ、持ち歩いている人のiPhoneには「あなたと一緒に移動しているAirTagが見つかりました」という通知が出るとしています。
迷子の犬を保護した人がこの通知や音に気づけば、見つけてもらうきっかけにもなります。一方で、音に驚く犬もいます。家の中で一度鳴らしてみて、怖がらないか確かめておきましょう。
Appleの説明では、紛失モードにすると、ネットワーク上のデバイスがそのAirTagを見つけたときに通知が届きます。見つけた人がNFC対応のスマートフォンをAirTagに当てると、飼い主の連絡先が表示されるように設定することもできます。
ただし、見つけた人がタグに気づいて、スマートフォンを当ててくれることが前提です。連絡先は首輪の迷子札にも書いておきます。
対応するiPhoneでは、AirTagまでの距離と方向を表示する機能があります。すでにかなり近くまで来ているときに使う機能で、遠くにいる犬を追いかける道具ではありません。製品ページには、国内の規制により日本ではApple Watchでこの機能を使えないと書かれています。
AirTagの電池は、ユーザーが自分で交換できるCR2032(コイン形)です。消費者庁は、コイン形のリチウム電池は飲み込んだときの危険性が高いとして、子どもの誤飲に注意を呼びかけています。犬でも、首輪のタグを自分や同居の犬がかじらないか、ケースが割れていないかをときどき確かめます。電池を飲み込んだかもしれないときは、自分で判断せず、すぐ動物病院に相談してください。
7つのうち4つめ
見るところ小型犬は首輪にぶら下げると重く感じることがある。お店で実物を見られると安心
見るところぶら下げるだけだと、引っかかって外れたり、ゆれて気にしたりする
見るところAirTagはIP67等級(最大水深1メートルで最大30分間)。製品ごとに違うので数字で確かめる
見るところ何日もつか。電池が少なくなったら知らせが来るか
見るところGPS端末は利用料の有無と、1年・3年の合計
見るところ技適マークの表示があるか。海外の通販サイトで買うときは特に
総務省は、誰でも手に入る無線機器でも国内で使えないものがあるとして、買うときは「技適マーク」の表示を確かめるよう呼びかけています。
首輪やハーネスとの相性は、実物を当ててみるのがいちばん確かです。お店で試すなら、行く前に置いているかを電話で聞いておきましょう。
7つのうち5つめ
買って付けただけでは、いざというときに使えません。次の3つを家族で決めておきます。
7つのうち6つめいなくなったら
位置がわかりそうでも、保健所(動物愛護センター)と警察への連絡は同じ日のうちにしておきます。犬が人の家の敷地や危ない場所にいて、近づけないこともあるからです。連絡先と探し方の順番は、こちらにまとめています。
7つのうち7つめ
GPSやタグは、電池切れ、電波の届かない場所、首輪が外れたときには役に立ちません。迷子対策は何重にもしておきます。
ほかの困りごと(迷子・預け先・体調など)は、犬のこまったときガイドにまとめています。
迷ったときに
付けることはできますが、Appleは鍵やリュックなどの持ち物に付ける道具として紹介しています。人の少ない場所では位置が更新されにくく、持ち主から離れると音が鳴ることもあります。迷子札とマイクロチップの代わりではなく、補助として使いましょう。
街なかの散歩が中心ならタグを補助に、山や海、キャンプによく行くならGPS端末が合いやすいです。GPS端末は充電の手間と月々の利用料がかかる製品が多いので、続けられるかも考えて選びます。
いります。電池切れや首輪が外れたときには、GPSは役に立ちません。保護してくれた人がすぐ連絡できるのは迷子札です。鑑札と注射済票を付けることは、法律でも決まっています。
わかりません。マイクロチップは15桁の番号を記録したもので、専用のリーダーで読み取って飼い主を調べるためのものです。
日本で使ってよい無線機器かを確かめてください。総務省は、買うときに「技適マーク」の表示を確かめるよう呼びかけています。
NEXT ACTION
現在地から近い順に出ます。位置情報が使えないときは、エリアから選べる一覧が開きます。行く前に電話で確かめてください。