こまったときガイド›毎日のこまりごと

犬の拾い食いをやめさせるには今日の散歩からできる防ぎ方と、口に入れたときの動き方

犬の拾い食いは、叱るより「口に入れる前に止める」と「口に入れたら交換で出してもらう」の2本立てで減らします。今日の散歩からはリードを短く持ち、落ちていそうな場所の手前で名前を呼ぶこと。飲み込んだかもしれないときは、自分で判断せずすぐ動物病院に電話を。家でする3つの練習もまとめました。

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  • 3件の公的な情報・公式サイトで確認
  • 更新 2026-10-14

まず結論

散歩は「口に入れる前に止める」、口に入れたら「交換で出してもらう」

犬が拾い食いをするのは、地面のにおいをかいで食べられそうなものを探すのが、犬にとって自然なふるまいだからです。叱るだけでは直りにくく、かえって「取られる前に飲み込もう」と覚えることがあります。

  1. 何かを飲み込んだかもしれないときは、自分で判断せず、すぐ動物病院に電話する。練習より先に、これがいちばん大事です
  2. 散歩のリードは短めに。鼻先が植え込みや道のはしに届かない長さで持ちます。伸縮リードを長く伸ばすと、口に入れる瞬間に間に合いません
  3. 落ちていそうな場所の手前で、先に名前を呼ぶ。見つけてから止めるより、見つける前に気をそらすほうがずっとかんたんです
  4. 家で「ちょうだい」の交換を練習する。口のものを出したら、もっといいものがもらえる、と覚えてもらいます
  5. 追いかけない、口をこじ開けない、大声を出さない。あわてて飲み込むきっかけになります

今日からすること:今日の散歩でリードを短く持ち、コンビニの前やごみ置き場、植え込みの手前で名前を呼んで、顔を上げたらほめてごほうび、をやってみましょう。家では、おもちゃを使った「ちょうだい」の練習を数回。

STEP1

5つのうち1つめ

口に入れた・飲み込んだかもしれないとき

まず、近くの開いている動物病院を確かめられるようにしておきます。

いま困っているなら、近くで探す

現在地から近い順に出ます。位置情報が使えないときは、エリアから選べる一覧が開きます。行く前に電話で確かめてください。

1-1口に入れたのが見えたら

1-2飲み込んでしまったかもしれないときは

電話では、次のことを伝えると話が早く進みます。

  • 何を食べたか(わからなければ、拾った場所と、残っていたもの)
  • だいたいの量と、食べた時刻
  • 犬の体重と年齢
  • いまの様子

伝え方の例は動物病院に電話するとき伝えることにあります。夜や休日なら、夜に診てもらえる動物病院の探し方、日曜・祝日にやっている動物病院の探し方を見てください。

犬ふぁん全国の動物病院を探す日曜診療や対応できる動物の種類で絞り込めます。診療時間は変わることがあるので、受診前に電話で確かめてください。
STEP2

5つのうち2つめ

散歩で今日からできる防ぎ方

2-1落ちていそうな場所を覚えておく

拾い食いが起きやすい場所は、だいたい決まっています。いつもの散歩道で、次のような場所を思い浮かべておきましょう。

  • コンビニや飲食店の前、ベンチのまわり、自動販売機の横
  • ごみの集積所(とくに収集日の朝)
  • 公園の植え込み、花見や行事のあとの広場
  • 鳥にえさをあげている人がいる場所
  • 川原や海辺(魚や釣りえさが落ちていることがある)

この少し手前で先に名前を呼び、顔を上げたらほめて、そのまま一緒に通りすぎます。どうしても気になる場所は、練習が進むまで道を変えるのも立派な工夫です。

2-2農薬の看板を見たら近づけない

公園や街路樹の植え込みでは、ときどき農薬がまかれます。農林水産省と環境省の通知「住宅地等における農薬使用について」は、公園や街路樹などで農薬を使うときは、立て看板などで、まいている間やまいた直後に人が立ち入らないようにすることを求めています。散布の看板やロープを見かけたら、犬を植え込みや芝生に近づけないようにしましょう。道ばたの草を食べさせないほうが安心なのも、このためです。

2-3「においをかいでいい時間」をつくる

においかぎを全部やめさせると、散歩がつまらなくなります。何も落ちていない芝生などで「いいよ」の合図でかがせ、「おしまい」でまた歩き出す。かいでいい時間を飼い主が決めると、犬も区別がつきやすくなります。家でも、タオルにフードを包んで探させる遊びで、においを使う楽しみを満たしてあげましょう。

2-4家の中も見直す

環境省の「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」は、チョコレートなどの食べ物、観葉植物、家庭の洗剤・殺虫剤などが犬の口に入らないよう注意を呼びかけています。床やテーブルの上、ごみ箱のふたも見直しておきます。

STEP3

5つのうち3つめ

家でする3つの練習

外は誘惑だらけなので、まず家の中で3つの合図を身につけます。

段階場所練習すること次に進む目安
1家の中名前を呼んだら飼い主を見るほぼ毎回、すぐに見る
2家の中おもちゃを「ちょうだい」で交換する合図だけで口から出す
3家の中床のフードの前で「待って」→ 飼い主を見る床のものに口を近づけない
4家の前・庭リードをつけて、置いたものの横を通る合図なしでも通りすぎる日が増える
5いつもの散歩道落ちていそうな場所の前で先に呼ぶ呼ぶとすぐ顔を上げる

失敗が続くときは、1つ前の段階に戻って大丈夫です。覚える早さには個体差があります。

3-1練習1:名前を呼んだら飼い主を見る

小さなごほうびを手に持って名前を呼び、こちらを見た瞬間にほめてごほうび。慣れたら、何かのにおいをかいでいるときにも呼びます。散歩中に地面から顔を上げてもらうための土台です。名前は叱るときに使わず、いいことが起きるときだけにします。

3-2練習2:「ちょうだい」でおもちゃを交換する

4がいちばん大事です。返ってくれば「出しても損をしない」と覚えます。慣れたら、ごほうびを見せる前に「ちょうだい」と言い、出したらあげる形にします。

3-3練習3:床のものの前で「待って」

床のフードは、そのまま食べさせないのがポイントです。ごほうびはいつも飼い主の手から。「床のものは食べられない。飼い主を見ると、手からもらえる」と覚えてもらいます。

3-4ごほうびの量に気をつける

環境省のペットフード・ガイドラインは、おやつ(間食)は1日に必要なカロリーの20%以内に抑えることが大切だとしています。ごほうびは小指の先くらいに小さくし、いつものフードの一部を取り分けて使うと食べすぎを防げます。食事の制限がある子は、使ってよいものをかかりつけの動物病院に相談してください。

STEP4

5つのうち4つめ

うちの子はなぜ拾う?理由で力を入れるところを変える

  • においが気になる

    見られる様子鼻を地面につけたまま歩く

    力を入れるところにおいをかいでいい場所と時間を決める

  • 食べ物の味を覚えた

    見られる様子同じ場所で毎回探す

    力を入れるところその場所の手前で呼ぶ・道を変える

  • 取られまいとする

    見られる様子近づくと急いで飲み込む

    力を入れるところ交換の練習を多めにする。追いかけない

  • 退屈・運動不足

    見られる様子散歩の後半になるほど増える

    力を入れるところにおいかぎ遊びなど、散歩の中身を変える

  • 子犬の好奇心

    見られる様子何でも口に入れて確かめる

    力を入れるところ危ないものを届く所に置かない

いちばん避けたいのは「飼い主が近づくと、あわてて飲み込む」くせです。毎回むりやり取り上げていると、こうなりやすくなります。練習の中心は「取り上げる」ではなく「交換する」です。

STEP5

5つのうち5つめ

うまくいかないときは

  • 外ではごほうびに見向きもしない:刺激が強すぎるサインです。家の前など、食べられる場所まで段階を戻します
  • 家族で言葉がばらばら:「ちょうだい」「出して」「離して」など、合図の言葉とごほうびのタイミングをそろえます
  • 口のものを取ろうとすると、うなる・かむ:家族だけで続けるとけがにつながることがあります。しつけ教室やドッグトレーナーに相談しましょう
犬ふぁん全国のしつけ教室を探すトイレや吠え、散歩のしつけを習える教室やトレーナーです。自治体が公開している動物取扱業(訓練)の登録簿をもとに、大阪市・京都市・北海道から掲載を始めています。

急に食べ物を探す回数が増えた、草ばかり食べるなど、いつもと違うときは、しつけの問題と決めつけず、先に動物病院に相談してください。

5-1ドッグランでも役に立つ

「呼んだら顔を上げる」「口のものを出す」は、おでかけ先でも役に立ちます。ドッグランには、口に入るものについての決まりがあるところもあります。東京都板橋区の城北中央公園ドッグランは、テニスボールより小さく柔らかいボールを中・大型犬エリアとフリーエリアで使えないとしていて、その理由を大型犬が飲み込むおそれがあるためとしています。犬にえさやおやつをあげることも禁止です(公式の利用規約より)。おやつが使えない場所に備えて、練習の後半はほめ言葉でも応えられるようにしておくと安心です。

散歩の困りごと(引っ張る、ほかの犬に吠える、歩かない)も含めて、こまったときに最初にすることを場面ごとにまとめています。

i-n-u.fun/komatta
Q&A

迷ったときに

よくある質問

Q犬の拾い食いは、何歳からでも直せますか?
A

年齢に関係なく練習はできます。長く続いた習慣ほど時間がかかるので、家の中のかんたんな段階から、あせらず進めてください。子犬のうちから「ちょうだい」の交換を遊びで練習しておくと、あとが楽になります。

Q叱ったほうが早く直りませんか?
A

叱るだけでは何をすればよかったのかが伝わりにくく、飼い主が近づくと急いで飲み込むようになることもあります。「顔を上げたらほめる」「出したら交換する」と、してほしい行動を教えるほうが続きやすくなります。

Q拾い食いして飲み込んでしまいました。様子を見てもいいですか?
A

様子を見てよいかどうかは、自分で判断しないでください。飲み込んだかもしれないと思ったら、すぐに動物病院に電話して、食べたもの・量・時刻・体重を伝え、指示を受けましょう。

Q散歩中、ずっと地面のにおいをかいでいます。全部やめさせるべきですか?
A

においかぎは犬の大切な楽しみなので、全部やめさせる必要はありません。何も落ちていない安全な場所で「いいよ」とかがせる時間をつくり、道のはしや植え込みでは顔を上げて歩く、と分けていきましょう。

Q口輪(マズル)をつけてもいいですか?
A

練習が進むまでの間、拾い食いを防ぐ道具として使う人もいます。使うなら家の中で少しずつ慣らしてから。合うかどうかや選び方は、トレーナーや動物病院に相談してください。

NEXT ACTION

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現在地から近い順に出ます。位置情報が使えないときは、エリアから選べる一覧が開きます。行く前に電話で確かめてください。

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