まず結論:犬と楽しむハロウィンは「犬向けのイベント」か「家で」
ハロウィンを犬と楽しむなら、行き先は犬と参加することを前提にしたイベントを選び、人が多く集まる街なかのハロウィンには連れて行かないのが安心です。仮装は、犬がいやがらない短い時間だけにします。
- 2026年のハロウィンは10月31日(土)。犬向けのイベントは、その前の週末(24日・25日)に開かれるものもある
- イベントは、参加の条件を先に確かめる。狂犬病の予防注射、ドッグランの区分け、リードの決まりなどはイベントごとに違う
- 仮装は「動きやすい・見える・聞こえる・かじれない」もの。いやがったらすぐ脱がせる
- お菓子に気をつける。環境省のガイドラインは、犬にチョコレートを与えないよう注意を呼びかけている
この記事では、犬と行けるハロウィンのイベントの選び方と参加の準備、仮装の注意をまとめます。
2026年・2027年のハロウィンのカレンダー
ハロウィンは毎年10月31日です。2026年は土曜日、2027年は日曜日にあたります。犬向けのイベントは、10月の週末に合わせて開かれることが多くなります。
| 時期 | 2026年 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 10月中旬 | 10日〜12日は3連休(12日はスポーツの日) | 行楽地が混む。イベントの申し込みや下調べをしておく |
| 10月最後の週末 | 24日(土)・25日(日) | 犬と参加できるハロウィンのイベントが開かれる例がある |
| ハロウィン当日 | 31日(土) | 街なかに人が集まりやすい。犬連れは人ごみを避ける |
犬と参加できるイベントの例(2026年)
神奈川県横須賀市の長井海の手公園ソレイユの丘では、2026年10月24日(土)・25日(日)の9時〜17時に「SOLEIL HALLOWEEN DOG PARADE 2026」が開かれます。公式ページで確かめた内容は次のとおりです。
| 内容 | 公式ページの案内 |
|---|---|
| ドッグパレード | 両日12時15分から。参加は無料で、仮装をしていなくても参加できる |
| お花畑 | イベントの日は、ふだん犬が入れないお花畑にも一緒に入れる |
| 特設ドッグラン | 有料。体重11kg未満と11kg以上で区画が分かれる。おもちゃ・伸縮リード・飼い主の食事は禁止 |
| 来場できない犬 | 狂犬病の予防注射をしていない犬、かみ癖のある犬、飼い主がコントロールできない犬など |
| 園内のきまり | ドッグランの外では必ずリードをつけ、犬から離れない。犬の一時預かりはしていない |
| そのほか | 犬同士のけんかなどのトラブルは、当事者どうしで解決するよう案内している |
25日は、横浜マラソン2026の交通規制で首都高湾岸線の一部などが通行止めになる予定だと、公式ページで案内されています。車で行くなら、道順と時間に余裕を持ちましょう。
ここに挙げたのは一例です。ほかにも、ドッグラン、ペット用品店、商業施設などが犬向けのハロウィンのイベントを開くことがあります。犬ふぁんのイベントのページでも探せます。
イベントを選ぶときに確かめること
犬向けのイベントでも、参加の条件や会場のつくりはいろいろです。申し込みの前に、次のことを公式ページで確かめましょう。
参加の条件
- 予防注射・ワクチンの証明:狂犬病の予防注射だけか、混合ワクチンの証明もいるか。証明書の提示を求められるのはいつか
- 入れない犬:発情中(ヒート)の犬、かみ癖のある犬などを断っているか
- 大きさの区分け:ドッグランを体重や大きさで分けているか
- マナーベルト・おむつ:会場の中でつけるよう求めているか
- 事前の申し込み:当日参加できるか、定員や締め切りがあるか
会場のつくり
- 屋外か屋内か。雨のときはどうなるか
- 日陰や休める場所、水飲み場はあるか
- 駐車場の台数と、混み具合
- 人の多い場所と、犬が落ち着ける場所が分かれているか
犬との相性
- 知らない犬や人が多い場所で落ち着いていられるか
- 音楽やマイクの声など、大きな音が苦手でないか
- 車での移動に慣れているか
性格には個体差があります。にぎやかな場所が苦手な子は、無理に連れて行かず、家で写真を撮るだけでも十分にハロウィンを楽しめます。
当日の持ち物
- 狂犬病予防注射・混合ワクチンの証明書の写し(スマートフォンの写真でよいかも確かめる)
- 水と折りたたみの器、タオル
- うんち袋と、おしっこを流す水
- マナーベルトやおむつ(求められる会場の場合)
- ふだんの首輪・ハーネス・リード(伸縮しないもの)
- 仮装の衣装と、着がえ用のふだんの服
- 休ませるためのクレートやマット(会場で使えるか確かめる)
当日の流れの例
- 出かける前に、家でトイレと軽い散歩をすませる
- 会場には早めに着き、まず人の少ない場所で犬を落ち着かせる
- 受付で書類を見せ、会場の決まり(リード、ドッグランの区分け)を聞く
- パレードや撮影など、仮装をするのは短い時間だけにする
- こまめに水を飲ませ、日陰で休ませる。疲れたようすが見えたら早めに帰る
- 帰ったら体をふき、ブラッシングをしながら、体に何かついていないか見る
イベントの会場では、ほかの犬にいきなり近づけないようにします。あいさつをさせたいときは、相手の飼い主さんに声をかけてからにしましょう。
犬ふぁんのデータで見る、ドッグランの参加条件
犬向けのイベントは、ドッグランや公園で開かれることがよくあります。犬ふぁんでは、公式ページで規約まで確かめたドッグラン(主に自治体や公園が運営するもの)の決まりを集めています。イベントの準備の目安になる数字を抜き出しました。
| 登録のときに求められるもの | 母数 | 割合(%) |
|---|---|---|
| 狂犬病予防注射の証明 | 登録の決まりがわかる207か所 | 80.2 |
| 鑑札 | 登録の決まりがわかる207か所 | 35.3 |
| 混合ワクチンの証明 | 登録の決まりがわかる207か所 | 22.7 |
- 登録の決まりがわかる207か所のうち、狂犬病予防注射の証明を求めるのは80.2%、混合ワクチンの証明は22.7%でした。イベントでも、同じような書類を求められることがあります。証明書の写しやスマートフォンの写真を、すぐ見せられるようにしておきましょう
- 入れない犬の決まりがわかる23か所のうち、発情期(ヒート)の犬を断っているのは20か所、攻撃的・かみ癖のある犬を断っているのは19か所でした
マナーベルトやおむつを入場の条件にしているところもあります。たとえば、東京都江東区のHOT DOG PARK(HOT DOG TOWN 有明店)では、入場時におむつかマナーベルトをつけることになっています(公式ページより)。
仮装の注意:動きやすく、見えて、聞こえて、かじれないもの
犬の仮装は、飼い主にとっては楽しいものですが、犬にとっては慣れない服や飾りをつけることになります。次の点に気をつけましょう。
選び方
- 体に合った大きさ:きつすぎると動きにくく、ゆるすぎると足が引っかかる。首、わき、おなかまわりに指が入るくらいのゆとりを
- 目・耳・鼻・口をふさがない:帽子やかぶりものが目にかかったり、耳を押さえたりしないもの
- かじってとれる飾りが少ない:ボタン、ビーズ、鈴、小さな飾りは、かじって飲み込むおそれがある
- 歩く・座る・トイレの姿勢をじゃましない:しっぽやおしりを覆うデザインは、トイレのときに汚れやすい
- リードやハーネスをつけたまま着られる:仮装の上からハーネスをつけると、ずれたり外れたりしやすい
着せ方
- 家で少しずつ慣らす:まず見せる、においをかがせる、短い時間だけ着せる、をくり返す
- 着せる時間は短く:写真を撮る間だけにする。会場の中では、ふだんの服や首輪・ハーネスに戻すほうが安心なこともある
- いやがったら、すぐ脱がせる:体をかく、動かなくなる、しっぽを下げるなどのようすが見えたら無理をしない
- 暑さに気をつける:10月でも、晴れた日の日なたは暑くなる。厚い生地や全身を覆う仮装は、短い時間にする
- 人用のスプレーや絵の具を犬に使わない:毛を染めたり、顔に色を塗ったりするのはやめておく
服が必要かどうかや、服の選び方は次の記事でくわしく書いています。
ドッグランでは仮装を脱ぐ
ドッグランの中で走るときは、仮装は脱がせましょう。飾りがフェンスや遊具、ほかの犬に引っかかると危ないからです。イベントのドッグランで、首輪以外の服やおもちゃを禁止しているところもあります。
家と街なかのハロウィンで気をつけること
人のお菓子を与えない
ハロウィンは、家の中にお菓子が増える時期です。環境省の「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」では、犬にチョコレートを与えると、ふくまれる成分が原因で体調をくずすことがあるとして、注意を呼びかけています。
- お菓子は、犬の届かない高さや、ふたのある入れ物にしまう
- 子どもがもらってきたお菓子の袋を、床やソファに置きっぱなしにしない
- 犬にあげるなら、犬用のおやつにする
- 食べてしまったかもしれないときは、自分で判断せず、すぐに動物病院に相談する。何を、どれくらい食べたかのメモと、包み紙があると説明しやすい
飾りとお客さん
- かぼちゃのランタン、キャンドル、小さな飾りは、犬の届かない場所に置く。火を使う飾りは、犬のいる部屋では使わない
- 電飾のコードは、かじられないように通り道をふさがない場所に
- 仮装した人やお客さんが来ると、犬がびっくりしたり、玄関から飛び出したりすることがある。インターホンが鳴る日は、犬を別の部屋やケージで休ませると安心
- 迷子札やマイクロチップの情報が新しいか、念のため確かめておく
街なかのハロウィンには連れて行かない
ハロウィンの夜、繁華街には大勢の人が集まることがあります。人ごみの中では、犬が踏まれる、驚いて逃げ出す、知らない人にさわられる、といったことが起きやすくなります。犬連れでは避けるのが安心です。
たとえば東京都渋谷区は、ハロウィーンや年末のカウントダウンの時期の迷惑行為をきっかけに条例をつくり、2024年10月からは、渋谷駅周辺で通年、午後6時から翌朝5時まで、路上や公園など公共の場所での飲酒を禁止しています(渋谷区の条例改正の案内より)。人が集まりやすい場所や時間帯は、自治体の案内でも確かめられます。
犬とハロウィンらしい写真を撮りたいなら、
- 犬向けのイベントに昼の時間に参加する
- 近所の公園で、人の少ない時間に短く撮る
- 家の中で、飾りつけをして撮る
のどれかにすると、犬の負担が少なくてすみます。
よくある質問
Q犬と参加できるハロウィンのイベントはありますか?
あります。2026年は、神奈川県横須賀市のソレイユの丘で10月24日・25日に、犬と歩くパレードのあるイベントが開かれます。ほかにも、ドッグランやペット用品店などが開くことがあるので、犬ふぁんのイベントのページや各施設の公式ページで探してください。
Qイベントに参加するとき、何を持って行けばいいですか?
狂犬病予防注射や混合ワクチンの証明書の写し、水と器、うんち袋、マナーベルトやおむつ(求められる会場の場合)、タオルです。参加の条件はイベントごとに違うので、公式ページで先に確かめましょう。
Q犬に仮装をさせても大丈夫ですか?
体に合っていて、目・耳・鼻・口をふさがず、かじってとれる飾りが少ないものを、短い時間だけ着せるのが基本です。いやがるようすがあれば、すぐ脱がせてください。
Q犬がハロウィンのお菓子を食べてしまったら?
自分で判断せず、すぐに動物病院に相談してください。何を、どれくらい、いつ食べたかを伝えられるように、包み紙やパッケージを持って行くと説明しやすくなります。
Q発情中(ヒート)でもイベントに参加できますか?
断っているところが多いと考えておきましょう。犬ふぁんで規約を確かめたドッグランでも、入れない犬の決まりがわかる23か所のうち20か所が発情中の犬を断っていました。予定と重なったら、参加は見送るのが安心です。
参考にした情報
- 長井海の手公園ソレイユの丘「SOLEIL HALLOWEEN DOG PARADE 2026」
- 内閣府「国民の祝日について」(令和8年の国民の祝日)
- 環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」
- 渋谷区「渋谷駅周辺地域の安全で安心な環境の確保に関する条例の一部改正について(令和6年10月施行)」
- 犬ふぁん 施設データの集計(ドッグラン694か所、うち公式ページで規約まで確かめた223か所。2026年10月10日時点)
内容は2026年10月に確かめたものです。イベントの日程や参加の条件は変わることがあるので、参加する前に公式ページで確かめてください。