2-1ステップ1:飛びついたら、いいことをなくす
ほめるときに高い声で大はしゃぎすると、また飛びつきます。落ち着いた声で、短く。
犬の飛びつきは、飛びつかれたら声を出さずに背中を向け、4本の足が床についたらほめる、を家族全員でそろえるのが基本です。代わりにオスワリ・フセを教え、練習中の来客はサークルやリードで飛びつけないようにします。帰宅・来客・散歩の場面ごとの練習と、相談したいときの目安をまとめました。
まず結論
犬が人に飛びつくのは、多くの場合、うれしい・かまってほしいという気持ちからです。飛びつくと声をかけてもらえる、さわってもらえる。だから「飛びつくといいことがある」と覚えています。名古屋市動物愛護センターのしつけの教本も、とびつきは犬にとっては普通のことで、悪いことをしているという認識がないことが多い、としています。
今日からすること:今日帰宅したら、玄関で犬が飛びついてきても背中を向けて静かに待ち、足が床についたらほめてあいさつしましょう。家族にもこの記事を見せて、ルールをそろえます。お客さんが来る予定があるなら、インターホンが鳴ったらまずサークルに入れる、と決めておきます。
6つのうち1つめ
名古屋市動物愛護センターの教本は、「コラ!ダメ!」と言っても犬には通じず、力ずくで従わせたり体罰を与えたりすると、飼い主との信頼関係がこわれてしまうとしています。環境省の「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」も、しつけでみだりに殴ったりすることは虐待となるおそれがあるとしています。
飛びつきでやってしまいがちなことと、代わりにすることです。
犬にとっては声をかけてもらえた
代わりにすること声を出さずに背中を向ける
犬にとってはさわってもらえた・遊んでもらえた
代わりにすること腕を組んで動かずに待つ
犬にとっては飛びつくと抱っこしてもらえる
代わりにすること足が床についてから、しゃがんでなでる
犬にとってはこわい・人が苦手になる
代わりにすることオスワリをしたらほめる
教本は、飼い主と信頼関係があれば、無視されることは犬にとって「損なこと」になり、損なことと結びついた行動はやらなくなる、と説明しています。最初は飛びつきが一時的に強くなることもありますが、家族全員で続けます。
6つのうち2つめ
ほめるときに高い声で大はしゃぎすると、また飛びつきます。落ち着いた声で、短く。
広島県動物愛護センターは、フセができるようになると「人への飛びつき防止」になるとして、飛びつきそうになったときにフセをさせて興奮をおさえられるようにしておこう、と呼びかけています。
名古屋市の教本は、マテとオイデを、飛びつきや困ったクセが出そうになったときに役立つ言葉としてあげています。マテは1秒ずつ、1歩ずつのばし、「ヨシ」などの解除の言葉も一緒に教えます。オイデは「オイデ=いいこと」と思えるよう、来たら必ずほめます。外で練習するときは、リードをつけたままで。
練習のしかた静かに入り、犬が落ち着いて4本の足が床についてからあいさつする
練習のしかた先にリードをつけるかサークルに入れる。お客さんにも「飛びついたら背中を向けて」とお願いする
練習のしかたリードを短く持ち、オスワリで待たせる。できたらほめる
練習のしかた相手にしゃがんでもらう前に、オスワリで落ち着かせる
練習のしかた入る前にオスワリ・マテ・オイデを確かめる。興奮が強い日は短く切り上げる
6つのうち3つめ
練習の途中は、まだ飛びついてしまいます。その間は、飛びつけない状態を先につくります。名古屋市の教本も、困った行動の多くは環境を整えていないために起こるとして、叱らずにすむ環境を整えることを勧めています。
鳥取県は、犬による事故を防ぐための案内で、屋内で飼うときの対策として次のことをあげ、とくに大型犬は注意するよう書いています。
家族で決めておく順番の例です。
ふだんからサークルを「安心できる場所」にしておくと、来客のときも落ち着いて入っていられます。インターホンで吠える子は無駄吠えの理由と対策もあわせて見てください。
6つのうち4つめ
家族は「うれしそうでかわいい」と思っていても、ほかの人にとっては違います。
6つのうち5つめ
人に会うたびに興奮する子は、人に会うこと自体に慣れていないこともあります。名古屋市の教本は、子犬のときから見知らぬ人、遊びに来る友だち、走る人、帽子や傘の人、子ども、制服の人などに慣らす「社会化」のチェックリストをのせています。落ち着いていられたらほめる、を小さな場面からくり返しましょう。こわがる子に無理に人を近づける必要はありません。慣らす順番は社会化期にやっておきたいことを参考にしてください。
6つのうち6つめ
次のようなときは、しつけ教室や自治体の動物愛護センターに相談してみましょう。名古屋市の動物愛護センターのように、しつけ方教室を開いている自治体もあります。
急に飛びつきが増えた、落ち着きがなくなったなど、ふだんと違う様子が続くときは、体の調子が関係していることもあるので、動物病院に相談してください。
散歩で引っ張る、吠える、呼んでも来ないなど、ほかの困りごとも、最初にすることを場面ごとにまとめています。
i-n-u.fun/komatta迷ったときに
おすすめしません。名古屋市動物愛護センターの教本は、「コラ!ダメ!」と言っても犬には通じず、力ずくで従わせたり体罰を与えたりすると信頼関係がこわれるとしています。背中を向けて、4本の足が床についたらほめる方法を試してください。
家族はよくても、ほかの人がけがをしたり、こわい思いをしたりすることがあります。家族へのあいさつもオスワリのあとにすると、ほかの人にも飛びつきにくくなります。
直しておくと安心です。小型犬でも、服を汚したり、子どもを驚かせたりすることがあります。
犬の年齢や性格、これまでの習慣によって違います。家族全員が同じやり方を続けることがいちばんの近道です。何週間続けても変わらないときは、しつけ教室などに相談してみましょう。
練習の途中は、来客の前にサークルに入れるか、リードをつけておきましょう。鳥取県も、来客のときはサークルなどの囲いに入れることを勧めています。落ち着いていられたら、ほめてごほうびをあげます。
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