まず結論:1日目は梅園とACAO FOREST、2日目は海と初島。宿は温泉の手がかりが多い
熱海は東京方面から近く、海・温泉・庭園がコンパクトにまとまった街です。熱海市観光協会の公式サイトには、ペット連れのモデルコースも載っていて、犬連れでも1泊2日で回りやすい街です。
この記事のモデルコースは、次のように組みました。
| 時間帯 | 行き先 | 犬連れのポイント(公式情報より) | |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 午前 | 熱海梅園 | リードを外さない・フンは持ち帰る |
| 1日目 | 昼 | 犬OKのお店でランチ | 店内かテラス席だけかを確かめる |
| 1日目 | 午後 | ACAO FOREST | 歩いて回るなら大型犬も入園可。ペットは別料金1,000円 |
| 1日目 | 夕方 | 犬と泊まれる宿 | 早めにチェックイン |
| 2日目 | 午前 | 初島(船で約30分) | ペットは別料金。乗せ方は船会社に確認 |
| 2日目 | 昼〜午後 | 海沿いの散歩・帰路 | 熱海サンビーチは海水浴期間中は犬NG |
熱海は坂と階段が多い街です。歩く距離は短めにし、シニア犬や小型犬は抱っこやカートで休ませながら回りましょう。
犬ふぁんのデータで見る、熱海の犬と泊まれる宿
先に宿の傾向を見ておきます。犬ふぁんに載っている熱海市の犬と泊まれる宿は30軒でした(楽天トラベルで「ペット同宿可」の設備がある宿の公開情報、2026年10月10日時点)。楽天トラベルに載っていない宿は入っていないので、熱海の犬OKの宿のすべてではありません。
| 項目 | 熱海市 | 全国 |
|---|---|---|
| 温泉の手がかりがある宿 | 53.3%(n=30) | 16.4%(n=2,500) |
| ドッグランの手がかりがある宿 | 3.3%(n=30) | 9.4%(n=2,500) |
| 1人あたり最安料金の中央値 | 12,460円(n=26) | 8,900円(n=1,995) |
「温泉の手がかり」は、宿の設備やお風呂の説明、アピール文に「温泉」とある宿の割合です。宿が設備欄に書いていない場合は数に入らないので、実際はもう少し多いこともあります。
読めること
- 温泉の手がかりがある宿が半分以上(53.3%)。全国(16.4%)の3倍以上で、犬連れでも温泉宿を選びやすい街です
- ドッグランの手がかりがある宿は少ない(3.3%)。坂の多い街なので、敷地の広い宿が少ないのかもしれません。犬を思いきり走らせる場所を宿に求めるなら、熱海以外も候補に入れましょう
- 料金の中央値は全国より高め(12,460円)。ただし料金がわかる26軒の真ん中の50%は8,800円〜14,360円に集まっています
料金の分布
- 8,000円未満23.1%6
- 8,000〜12,000円26.9%7
- 12,000〜16,000円26.9%7
- 16,000〜20,000円3.8%1
- 20,000〜30,000円7.7%2
- 30,000円以上11.5%3
最安料金は、いちばん安いプランの1人あたりの金額です。2人で泊まればおよそ2倍になり、犬の料金が別にかかる宿もあります。夕食付きや週末のプランは、これより高くなるのがふつうです。
最寄り駅と宿の種類
宿の最寄り駅(データ上のいちばん近い駅)は、熱海駅が16軒、網代駅が9軒、来宮駅が3軒、伊豆多賀駅が2軒でした。熱海駅の周りだけでなく、南の網代のほうにも宿が分かれています。宿の種類は、ペンションなど15軒、ホテル10軒、旅館5軒です。
電車で行く場合、駅から宿まで急な坂を上ることがあります。送迎があるか、駅からタクシーを使うかを、予約のときに確かめておきましょう。
温泉のある宿の探し方は、データ記事でくわしく見ています。
行き方:電車か車か
電車(新幹線・在来線)で行く
熱海駅には新幹線が止まります。小型犬なら、ケースに入れてJRに乗せられます。主な条件は次のとおりです(JR東日本・JR東海の案内より)。
- タテ・ヨコ・高さの合計が120cm以内のケースに、犬の全身を入れる
- ケースと犬を合わせた重さが10kg以内
- 手回り品きっぷ(1個290円)を買う
- 抱っこやスリング、リードだけ、カートから顔が出ている状態では乗れない
これを超える大きさの犬は、車で行くことを考えましょう。また、モデルコースの梅園からACAO FORESTまでは、観光協会のモデルコースでも車での移動になっています。電車で行く場合は、タクシーを組み合わせると回りやすくなります。
車で行く
週末や連休は、熱海の市街地へ向かう道が混みやすくなります。途中で休憩をとり、犬にも水を飲ませて、トイレをすませながら向かいましょう。坂の多い街なので、駐車場から目的地までの距離も先に地図で見ておくと安心です。
1日目:熱海梅園、ランチ、ACAO FOREST
午前:熱海梅園を散歩
熱海梅園は、観光協会のモデルコースで「ペットの同伴ができます。リードを外さない、排泄物の持ち帰り等マナー厳守にご協力ください」と案内されています。入園は無料で、梅まつりの期間中だけ有料です。JR熱海駅からは車で約15分です。
梅まつりの時期(冬から春先)は人が多くなります。リードは短めに持ち、写真を撮るときもほかの人の通り道をふさがないようにしましょう。
- リードは必ずつけたまま
- フンは持ち帰る(袋と水を用意)
- 花や植えこみに犬を入れない
昼:犬OKのお店でランチ
観光協会のモデルコースでは、ペットと一緒に食事ができるお店が紹介されています。たとえば「小型犬から超大型犬までOK」のカフェや、「2階レストランのテラス席のみペットOK」のお店です。
同じ「犬OK」でも、店内まで入れるのか、テラス席だけなのかで変わります。来店前に、犬の大きさと頭数を伝えて確かめておきましょう。犬と入れるお店は、犬ふぁんの一覧でも探せます。
午後:ACAO FOREST(アカオフォレスト)
海を見下ろす斜面に、テーマの違う庭園が広がる施設です。観光協会のモデルコースでは、犬連れのルールが次のように紹介されています。
- 園内専用のシャトルバスを使う場合は、ひざの上に抱えられる大きさなら入園できる
- シャトルバスを使わず、歩いて園内を散策するなら、大型犬も入園できる
- 園内を歩くときは、どんな場合も必ずリードをつける
- レストランなど建物の中には、ペットを連れて入れない
- 入園料(大人2,500円から)のほかに、ペット同伴は頭数にかかわらず1,000円
園内は高低差が大きいので、大型犬と歩いて回る場合は、時間と体力に余裕をもちましょう。暑い日は、全部回ろうとしないことが大切です。建物に入れないので、ランチは園に入る前にすませておくと動きやすくなります。
夕方:宿に早めに入る
犬ふぁんのデータでは、犬と泊まれる宿の78.7%(全国2,500軒)が15時台にチェックインを始めます。ACAO FORESTのあとは早めに宿に入り、犬が部屋に慣れる時間をとりましょう。
温泉宿で大浴場に行く間は、犬は部屋で待つことになります。部屋に残してよいか、ケージに入れる決まりがあるかを予約のときに確かめておくと安心です。部屋にお風呂がついた宿なら、犬をひとりにする時間を短くできます。
2日目:初島と海沿い
午前:船で初島へ
熱海港から初島までは、定期船で約30分です。初島の公式サイトでは、犬・猫などのペットは乗船にペット料金がかかること、毎月11日は「ワンワンの日」でペットの乗船料が無料になることが案内されています。
ただし、船の中でケースに入れる必要があるかなど、乗せ方の細かい条件や、島の中の施設に犬が入れるかは、公式サイトでは確かめられませんでした。行く前に船会社(富士急マリンリゾート)に問い合わせてください。
船に慣れていない犬もいます。初めてなら無理をせず、2日目は熱海の街なかで過ごすのも十分です。
昼〜午後:海沿いの散歩は時期に注意
熱海サンビーチは、観光協会の公式サイトで「海水浴期間中ペットの同伴はできません(ただし介助犬などを除きます)」と案内されています。2026年の海水浴期間は7月11日〜8月30日でした。夏の海水浴シーズンは、犬を連れて砂浜に入れません。
海水浴期間以外も、現地の看板や掲示に従いましょう。夏の砂浜やアスファルトはとても熱くなるので、歩くなら朝や夕方の涼しい時間に。サンビーチは毎晩日没から22時までライトアップされるので、涼しい時期なら夜の散歩も楽しめます。
帰る前に
帰りの道が混む前に、早めに出発しましょう。熱海城(大人1,200円)も観光協会のモデルコースに入っていますが、犬を連れて入れるかは書かれていませんでした。立ち寄るなら、事前に施設に確かめてください。
犬に合わせたアレンジ
モデルコースは、犬の大きさや年齢、天気に合わせて組みかえましょう。
大型犬と行くなら
- 移動は車が基本です。JRに乗せられるのは、ケースと合わせて10kg以内の犬だけです
- ACAO FORESTは、シャトルバスを使わずに歩いて回れば大型犬も入園できます。高低差が大きいので、時間に余裕をみておきましょう
- 宿は、大型犬を受け入れているかを最初に確かめます。大きさで受け入れを分けている宿もあります
シニア犬・子犬と行くなら
- 1日に回る場所を1〜2か所にしぼり、宿でゆっくり過ごす時間を長めにとる
- 坂や階段の多い場所では、カートや抱っこで休ませる
- 船の移動は、慣れていなければ見送るのも選択肢です
雨の日は
ACAO FORESTも梅園も屋外が中心で、犬連れでは建物の中に逃げこみにくい場所です。雨の日は無理に回らず、犬と過ごしやすい部屋の宿でゆっくりする、早めに帰路につく、といった切りかえも考えておきましょう。
季節ごとの注意と持ち物
| 季節 | 気をつけること |
|---|---|
| 冬〜春先 | 梅まつりで梅園が混み合う。人の多い時間を避ける |
| 春 | 気温が上がる日は、坂道の散歩でも水をこまめに |
| 夏 | サンビーチは海水浴期間中は犬NG。日中の外歩きは短く |
| 秋 | 過ごしやすいが、連休は道や宿が混む。宿は早めに予約 |
熱海の旅で役立つ持ち物
- 水と折りたためる器(坂道で犬がのどをかわきやすい)
- フン袋と、おしっこを流す水
- 短く持てるリード(梅園や人の多い場所で)
- ケースかカート(電車移動・歩き疲れたとき)
- ワクチンの証明書(宿で求められることがある)
暑さには、時間帯・水・日陰で備えましょう。旅先でいつもと様子が違うと感じたら、無理をせず近くの動物病院に相談してください。
よくある質問
Q熱海サンビーチに犬を連れて行けますか?
海水浴の期間中(2026年は7月11日〜8月30日)は、ペットを連れて入れないと公式に案内されています(介助犬などを除く)。それ以外の時期も、現地の掲示に従ってください。
Q大型犬でもACAO FORESTに入れますか?
観光協会の案内では、歩いて園内を散策するなら大型犬も入園できるとされています。シャトルバスを使う場合は、ひざの上に抱えられる大きさまでです。建物の中には入れません。ペット同伴は頭数にかかわらず1,000円です。
Q熱海で犬と泊まれる宿は高いですか?
犬ふぁんで集計した熱海市の宿(料金がわかる26軒)の最安料金の中央値は1人12,460円で、全国の8,900円より高めでした。ただし8,000円未満の宿も23.1%ありました。時期やプランで変わるので、予約ページで確かめてください。
Q初島に犬を連れて行けますか?
初島の公式サイトでは、ペットはペット料金で乗船でき、毎月11日はペットの乗船料が無料と案内されています。船での乗せ方や島内の施設の受け入れは、船会社に問い合わせてください。
Q新幹線で熱海に行くとき、大きめの犬は?
JRに乗せられるのは、ケースと合わせて10kg以内、ケースのタテ・ヨコ・高さの合計が120cm以内の場合です。それを超える犬は、車での移動を考えましょう。
Q熱海梅園は入園料がかかりますか?
観光協会の案内では、入園は無料で、梅まつりの期間中だけ有料です。ペットはリードをつけ、フンを持ち帰るなどのマナーを守れば一緒に入れます。
参考にした情報
- 熱海市観光協会「飲食店もOK!ペットと一緒に過ごそう!」(熱海梅園・飲食店・ACAO FORESTの犬連れルールと料金)
- 熱海市観光協会「熱海サンビーチ」
- 初島リゾートライン「初島のアクセス」(富士急マリンリゾート)
- JR東日本「新幹線や電車に犬や猫を持ち込むには『手回り品きっぷ』が必要!」
- JR東海「手回り品」
- 犬ふぁん 施設データの集計(熱海市の犬と泊まれる宿30軒、楽天トラベルに載っている宿の公開情報、2026年10月10日時点)
(いずれも2026年10月に確認)
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