まず結論:那須は「1日1か所の大きな犬OK施設」と「犬と泊まれる宿」で組む
那須高原(栃木県那須町)は、犬と一緒に入れる大きなレジャー施設が、東北自動車道の那須ICから続く高原の道沿いに集まっているエリアです。犬連れの1泊2日なら、1日目と2日目に1か所ずつ犬OKの施設を入れ、あいだは宿でゆっくりする組み立てが、犬にも人にも無理がありません。
| 時間帯 | 行き先 | 犬連れのポイント(公式サイトより) | |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 昼〜午後 | 那須どうぶつ王国 または りんどう湖ファミリー牧場 | どちらも屋外中心。ドッグランは無料 |
| 1日目 | 夕方〜夜 | 犬と泊まれる宿 | 大きさ・頭数・館内のどこまで入れるかを確認 |
| 2日目 | 朝 | 宿のまわりを散歩 | 涼しい時間に。宿のドッグランがあれば利用 |
| 2日目 | 午前〜昼 | 那須ハイランドパーク | 犬の入園料が必要。犬と乗れる乗り物がある |
| 2日目 | 午後 | 犬OKのカフェで休んで帰路へ | テラスか店内か、お店ごとに確認 |
この記事で施設やお店の名前を出しているのは、公式サイトで犬連れの決まりを確かめられたところだけです。料金や決まりは変わることがあるので、出かける前に各施設の公式サイトで最新の情報を確かめてください。
行き方:車が基本、小型犬なら新幹線も
車で行く
那須の見どころは高原に点在していて、施設どうしの移動も車が中心です。中型犬・大型犬や多頭で出かけるなら、車がいちばん楽です。東北自動車道の那須ICを降りると、施設や宿が並ぶエリアにすぐ入れます。
- 途中のサービスエリア・パーキングエリアで、1〜2時間ごとに休憩とトイレを
- 夏は、休憩のときに車内に犬だけを残さない
- 大型連休や紅葉の時期の週末は道が混むので、朝早めに出る
新幹線で行く
東北新幹線の那須塩原駅が玄関口です。JR東日本の列車に犬を乗せるときは、次の条件があります。
- タテ・ヨコ・高さの合計が120cm以内のケースに入れる
- ケースと犬を合わせて10kg以内
- 乗る駅の改札口でケースを見せて、手回り品きっぷ(290円)を買う
- 車内ではケースから出さない
ペットカートは、そのままでは持ち込めません。ケース部分が条件に収まれば分けて持ち込め、たたんだカート部分はふつうの手荷物の扱いです。小型犬なら新幹線+レンタカー、中型犬・大型犬なら車、と考えるのが現実的です。駅から高原の施設までは距離があるので、移動の手段は前もって決めておきましょう。
1日目:那須どうぶつ王国か、りんどう湖ファミリー牧場
1日目は、どちらか1か所を選んで、ゆっくり回るのがおすすめです。どちらも屋外で犬と歩く時間が長い施設なので、両方回ると犬が疲れてしまいます。
那須どうぶつ王国
たくさんの動物を見られる施設で、公式サイトでは「王国は半分のエリアで愛犬と楽しむことができます」と案内しています。
- 狂犬病やワクチンの予防接種を済ませた犬のみ入れる(接種証明書の提示は不要)
- 犬と回れるのは、主に屋外の「王国ファーム」エリア。屋内中心の「王国タウン」は、専用の通路や一部の施設だけ
- ドッグランは「パラダイスラン」と、小型犬専用の「パラダイスリトルラン」があり、利用料は無料
- 王国タウンを人だけで見たいときは「わんちゃん待合室」に預けられる(2時間500円)
- 「マヌルヌマ」「BOCCA」「メェーメェ」のテラス席では、犬と一緒に食事ができる
- ドッグラン以外ではリードをつけ、伸縮リードは制御できる範囲で固定する
- 園内の動物とは50cm以上離れ、近づけすぎない
- 冬の期間は、犬を連れての入園と「わんちゃん待合室」の利用ができない
冬の期間の日付は公式サイトで確かめてください。雨の日は犬と過ごせる場所が限られるので、天気を見て、1日目と2日目を入れ替えるなどの工夫を。
那須高原りんどう湖ファミリー牧場
湖のまわりに牧場やアトラクションが広がる施設です。公式サイトの「ワンちゃんご利用規約」には、次のような決まりがあります。
- 入園の前に、専用のWEBフォームで犬種・頭数・飼い主などを登録し、入園窓口で登録完了の画面を見せる
- 狂犬病ワクチンと、3種以上の混合ワクチンの接種(または抗体検査)を受けていることが条件。自己申告制で、証明書の提示は不要
- ドッグラン以外では、抜けない首輪かハーネスをつけてリードを使う
- 芝生広場、水のファンタジーゾーン、牧舎を含む建物の中、園内のレストランの建物の中には入れない
- 犬のアトラクション用に、専用の乗り放題パスかアトラクションごとのチケットが必要
- 園内のドッグランは無料。発情期の犬は、ほかの人が使っているときは利用を控える
牧場エリアでは、動物と直接ふれあうことはできませんが、犬と一緒に牧場の動物のそばを散歩できます。
夜:犬と泊まれる宿を選ぶ
犬ふぁんのデータで見る那須町の宿
犬ふぁんでは、楽天トラベルに載っている「犬と泊まれる宿」の公開情報を集めています。那須町の宿は50軒でした。
- 0〜8,000円34.9%15
- 8,000〜12,000円27.9%12
- 12,000〜16,000円16.3%7
- 16,000〜20,000円14.0%6
- 20,000〜30,000円2.3%1
- 30,000円以上4.7%2
(料金がわかる43軒)
- 最安料金の真ん中の値(中央値)は9,666円。下から4分の1の値は6,600円、上から4分の1の値は15,000円でした(n=43)。全国の犬と泊まれる宿の中央値は8,900円です
- 宿の種類は、ペンション31軒、ホテル15軒、旅館4軒(n=50)。ペンションが6割を占めます
- 温泉があると書かれた宿は28%、ドッグランがあると書かれた宿は24%(n=50)。全国の犬と泊まれる宿(温泉16.4%、ドッグラン9.4%)と比べて、どちらも高い割合です
- 最寄り駅は、那須塩原駅が23軒、黒磯駅が21軒、黒田原駅が4軒、高久駅が2軒
- 注意事項に「大型犬」の言葉が出てくる宿が7軒、「ワクチン証明」と「頭数制限」がそれぞれ6軒、「ケージ」が1軒
那須町は、ドッグランつき・温泉つきの宿を選びやすいエリアと言えます。2日目の朝、宿のドッグランで遊ばせてから出かけられると、移動の多い旅でも犬が満足しやすくなります。
予約の前に確かめる5つのこと
- 泊まれる犬の大きさと頭数(「大型犬」「頭数制限」を注意事項に書いている宿があります)
- 犬が入れる場所(客室だけか、食事処やロビーもOKか)
- 犬の料金と、何に含まれるか
- ワクチン証明書が必要か、ケージを持っていく必要があるか
- ドッグランや温泉があるなら、犬連れで使える時間やルール
たとえば、那須ハイランドパークのオフィシャルホテルは、楽天トラベルの宿の紹介で、パークの入園無料などの特典を打ち出しています。パークの公式サイトの犬連れのページでも、オフィシャルホテルの宿泊者向けの特典が案内されています(内容は公式サイトで確かめてください)。2日目にパークへ行くなら、こうした宿を選ぶのもひとつの方法です。
那須町の宿の一覧や、宿代の目安はこちらから。
2日目:那須ハイランドパーク
那須ハイランドパークは、犬と一緒に入園できる遊園地です。公式サイトに犬連れ向けのページがあります。
- 犬の入園料は1頭500円
- 犬と一緒にアトラクションに乗れる1日パス「わんっダフルパス」は1頭2,000円(入園料は別)。アトラクション8種と室内ドッグランが使い放題
- 入園当日に、WEBでの同意書の署名が必要(印刷用もある)
- 園内ではリードをつける
- 屋内と屋外にドッグランがあり、室内のドッグランは冷暖房つき。使うときは必ず飼い主が付き添う
- リードフック、犬用の水飲み場、犬用のごみ箱が園内の何か所かにある
- 小型犬用のカートの貸し出しがある(1,000円)
園内のレストランにも犬と入れるところがあります。公式サイトによると、「那須ハイダイニング」はテラス席に加えて店内の一部も犬と利用でき、「わんっだふるトロピカーナ レストラン」は2025年から全席わんちゃんOKになりました。
犬と乗れるアトラクションは、乗り物ごとに条件が決まっています。どれに乗れるかを公式サイトで見てから回ると、待ち時間のむだが減ります。室内ドッグランは雨の日や暑い日にも使えるので、天気が悪いときの逃げ場として覚えておきましょう。
犬OKのごはんとカフェの探し方
那須には、テラス席や店内で犬と過ごせるお店があります。公式サイトで確かめた例を挙げます。
- ハンモックカフェ メッツァレイヤ(那須町、フィンランドの森の中):公式サイトで「ワンちゃんOKなお席を店内にも設けております」と案内
- LIVINGSTON COFFEE(那須塩原市、黒磯駅から約1km):公式サイトで「テラスはもちろんのこと、店内もペットOK」と案内
お店選びで確かめること
- 犬と入れるのはテラスだけか、店内もか
- 店内なら、床に下ろしてよいか、抱っこやカートが条件か
- 大きさの制限があるか
- マナーベルト・おむつが必要か
- 冬のテラスは冷えるので、店内の席があるか
宿の夕食・朝食を「犬と一緒に食べられる食事処」がある宿にすると、ごはんの心配がぐっと減ります。犬と店内で食事ができるお店は、こちらからも探せます。
季節ごとの注意と持ち物
- 春(4〜5月):過ごしやすく、犬連れの旅に向いた季節。大型連休は道も施設も混みます
- 夏:高原でも、日中の日ざしや地面の熱さには注意。散歩は朝夕に、地面の熱さを手で確かめて。環境省は、夏の日中の散歩は熱中症や肉球のやけどの危険があると注意しています。ハイランドパークの冷暖房つき室内ドッグランのような場所を休憩に使うのも手です
- 秋:紅葉のころは過ごしやすい一方、週末は混みます。朝晩は冷えるので、犬の防寒具も
- 冬:雪や路面の凍結に気をつけます。那須どうぶつ王国は冬の期間は犬連れで入れません。ほかの施設も冬は営業時間や開いているエリアが変わることがあるので、公式サイトで確かめましょう
持っていくものリスト
- 狂犬病予防注射の注射済票、混合ワクチンの接種記録(提示不要の施設が多いが、宿などで求められることがある)
- 伸びないリード、抜けない首輪かハーネス、迷子札
- 水と器、うんち袋、ウェットティッシュ
- 車での移動用のクレートやドライブボックス
- マナーベルト・おむつ(宿やお店のルールによる)
- 雨具、タオル、季節に合わせた防寒具や冷却グッズ
那須のように大きな施設を回る旅は、犬にとって初めての刺激がいっぱいです。座り込む、呼吸が荒いなど、いつもと違う様子があれば早めに休ませましょう。体調で気になることがあれば、近くの動物病院に相談してください。
よくある質問
Q那須どうぶつ王国には一年中犬を連れて行ける?
公式サイトでは、冬の期間は犬を連れての入園と「わんちゃん待合室」の利用ができないとしています。期間は公式サイトで確かめてください。
Qワクチンの証明書は必要?
那須どうぶつ王国とりんどう湖ファミリー牧場は、接種済みであることが条件で、証明書の提示は不要としています。りんどう湖は事前のWEB登録、ハイランドパークは当日のWEBでの同意書の署名が必要です。宿では証明書を求められることもあるので、記録は持っていきましょう。
Q大型犬でも楽しめる?
3つの施設とも犬の同伴を受け入れていますが、那須どうぶつ王国には小型犬専用のドッグランがあるなど、大きさで分かれている設備もあります。宿は「大型犬」について注意事項に書いているところがあるので、予約の前に確かめましょう。
Q宿代はどれくらい?
犬ふぁんのデータでは、那須町の犬と泊まれる宿の最安料金の中央値は1人9,666円でした(料金がわかる43軒)。時期やプランで大きく変わり、犬の料金も別にかかることが多いので、宿のページで確かめてください。
Q電車で中型犬を連れて行ける?
JR東日本の列車は、ケースと犬を合わせて10kg以内が条件なので、多くの中型犬は難しいです。車で行く計画を立てましょう。
参考にした情報
- 那須ハイランドパーク「わんちゃんと一緒に」
- 那須ハイランドパーク「レストラン」
- 那須どうぶつ王国「愛犬連れのご案内」
- 那須高原りんどう湖ファミリー牧場「ワンちゃんご利用規約」
- 那須高原りんどう湖ファミリー牧場「愛犬といっしょ」
- フィンランドの森「ハンモックカフェ メッツァレイヤ」
- LIVINGSTON 公式サイト
- JR東日本「ペットと一緒に列車に乗ることはできますか。」
- 環境省「防ごう!ペットの熱中症」(PDF)
内容は2026年10月に確かめたものです。料金や決まりは変わることがあるので、出かける前に公式サイトで確かめてください。宿のデータは2026年10月10日時点の犬ふぁんの集計です。
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