まず結論:紅葉スポットは「犬の決まり」を先に調べてから選ぶ
犬と紅葉狩りに行くときにいちばん大事なのは、行き先が犬を連れて入れる場所かどうかを、出かける前に公式サイトで確かめることです。紅葉の名所には、犬を連れて入れない庭園や、ペットの持ち込みを遠慮するよう案内している自然公園もあります。
- 同じ公園の中でも、犬の入れる場所と入れない場所がある。紅葉のきれいな日本庭園だけは入れない、という例もある
- 自然公園や山は「入れるけれど遠慮してほしい」場合がある。ルールだけでなく、案内の言い回しまで読む
- 乗り物や夜のライトアップは、犬の決まりが別のことがある
- 紅葉の時期は、ふだんより人が多い。リードを短く持ち、混む時間を避ける
この記事では、犬OKの紅葉スポットの探し方、2026年の見頃予想、現地でのマナーをまとめます。
2026年の紅葉の見頃予想
日本気象協会が2026年10月1日に発表した「紅葉見頃予想」(第1回)では、今年の紅葉の見頃は、全国的に平年並みか平年より遅くなる見込みです。秋の気温が高めに推移する予想のためです。主な名所の予想は次のとおりです(いろはかえでが対象。北海道は地点により別の種類)。
| 場所 | 見頃の予想(2026年) |
|---|---|
| 日光・いろは坂(栃木) | 10月21日ごろから |
| 裏磐梯・五色沼(福島) | 10月22日ごろから |
| 白川郷(岐阜) | 10月30日ごろから |
| 弥彦公園(新潟) | 11月9日ごろから |
| 深耶馬渓(大分) | 11月10日ごろから |
| 寒霞渓(香川) | 11月11日ごろから |
| 京都・嵐山(京都) | 11月13日ごろから |
| 香嵐渓(愛知) | 11月16日ごろから |
| 高千穂峡(宮崎) | 11月16日ごろから |
| 宮島(広島) | 11月18日ごろから |
| 高尾山(東京) | 11月19日ごろから |
10月は北の地方や標高の高い場所、11月は平地や西の地方が中心になります。予想は更新されるので、出かける前の週に、もう一度最新の予想を確かめましょう。
なお、ここに並べた名所が、犬を連れて入れる場所だとはかぎりません。犬と行けるかどうかは、次の章の手順でひとつずつ確かめてください。10月のおでかけ全体の予定は「10月の犬とのおでかけ」の記事でまとめています。
犬OKの紅葉スポットの探し方
1. 公式サイトの「禁止事項」「利用案内」を読む
まず、行きたい場所の公式サイトで、「ペット」「動物」「犬」という言葉を探します。書かれている場所は、だいたい次のどれかです。
- 利用案内・ご利用のルール
- 禁止事項・持ち込みできないもの
- よくある質問
- ペット連れの方へ、といった専用のページ
公式サイトで確かめた例を3つ挙げます。
| 場所(公式サイトより) | 犬の決まり |
|---|---|
| 新宿御苑(東京都、環境省) | 禁止事項として、動物(身体障害者補助犬を除く)の持ち込みを挙げている |
| 国営昭和記念公園(東京都立川市) | 「ペット同伴誓約書」を出せば犬と入れる。ドッグラン以外はリード必須で、人ごみや園路では1.5m以下。日本庭園、建物の中、パークトレインなどはペットが入れない |
| 高尾山(東京都、高尾登山電鉄のよくある質問) | 犬を連れて入れる。リードをつけ、フンは持ち帰り、紅葉シーズンなどの混雑に注意するよう案内。あわせて、東京都の考えとして、自然生態系への影響を考えるとペットの入山はできるかぎり遠慮してほしい、とも書いている |
同じ「紅葉の名所」でも、決まりはまったく違います。「公園だから犬もいいだろう」と思いこまないことが大切です。
2. 同じ場所の中で、エリアごとに確かめる
国営昭和記念公園は、園内の多くの場所に犬と入れますが、モミジのきれいな日本庭園にはペットは入れません。2026年10月29日〜11月29日のライトアップ「秋の夜散歩2026」でも、日本庭園はペットと一緒に見られないと案内されています。夜間の園内バスにもペットは乗れません。
このように、目当ての紅葉がある場所そのものに、犬が入れるかを確かめましょう。地図やパンフレットに、ペットの入れないエリアが書かれていることもあります。
3. 自然公園・山は「案内の言い回し」まで読む
山や高原の紅葉は、国立公園や国定公園の中にあることが多くなります。こうした場所では、ルールとして禁止していなくても、ペットを連れて来ないようお願いしていることがあります。
- 環境省は、上高地を含む中部山岳国立公園の「利用上の注意」で、ペットの持ち込みはご遠慮くださいと案内している
- 高尾山では、法的に持ち込みが禁止されているわけではないが、できるかぎり遠慮してほしいという東京都の考えが、高尾登山電鉄のよくある質問に書かれている
「遠慮してほしい」と書かれている場所は、犬を連れて行かないか、ほかの場所を選ぶのが、マナーとしても安心です。
4. 乗り物と駐車場を確かめる
紅葉の名所は、ケーブルカーやロープウェイ、園内のバスで回ることがあります。乗り物ごとに、ケージやキャリーに入れれば乗れる、乗れない、と決まりが違います。駐車場から目当ての場所までどれくらい歩くかも、地図で見ておきましょう。
場所のタイプごとの考え方
名所かどうかより、「犬と歩きやすいか」で行き先を選ぶのもひとつの方法です。場所のタイプごとに、確かめたいことをまとめました。
| 場所のタイプ | 犬連れでの考え方 | 確かめること |
|---|---|---|
| 都市の大きな公園 | 犬と入れる公園が多い。ただし庭園や建物は別のことがある | 入れないエリア、リードの長さ、誓約書などの手続き |
| 街路樹・並木道・河川敷 | ふだんの散歩の延長で楽しめる | 見頃の週末の人出、車や自転車の通り |
| 寺社・日本庭園 | 境内や庭園に犬が入れないところも多い | 抱っこやキャリーならよいか、まったく入れないか |
| 山・自然公園 | 入れても、遠慮するよう案内していることがある | 案内の言い回し、乗り物の決まり、道の険しさ |
| 高原の宿のまわり | 宿の敷地や近くの散歩道で、人の少ない時間に歩ける | 宿の犬の決まり、まわりの道が歩けるか |
5. 電話で聞くときのポイント
公式サイトに書かれていないときは、管理事務所や観光協会に聞きます。
- 犬を連れて入れるか。入れないエリアはあるか
- 抱っこやキャリーならよい場所はあるか
- 乗り物(ケーブルカー、バス、遊覧船など)に犬は乗れるか
- 紅葉の時期の混み具合と、すいている時間帯
犬ふぁんのデータで見る、紅葉の名所に近い宿の料金
紅葉狩りを泊まりがけにするなら、宿は早めに決めておきたいところです。犬ふぁんに載っている犬と泊まれる宿(楽天トラベルに載っている宿の公開情報)から、紅葉の名所や秋の高原で知られる地域の料金を見てみます。
| 地域 | 料金がわかる宿 | 最安料金の中央値(1人あたり) |
|---|---|---|
| 栃木県日光市 | 19軒 | 9,350円 |
| 福島県北塩原村(裏磐梯) | 15軒 | 6,600円 |
| 栃木県那須町 | 43軒 | 9,666円 |
| 長野県軽井沢町 | 25軒 | 10,980円 |
| 山梨県富士河口湖町 | 26軒 | 12,127円 |
| 神奈川県箱根町 | 30軒 | 15,400円 |
- 料金は、楽天トラベルの「最安料金」(1人あたり)の中央値です。全国の犬と泊まれる宿で料金がわかる1,995軒の中央値は8,900円でした
- 最安料金は、平日やいちばん安いプランの料金です。紅葉の時期の週末や連休は、これより高くなることが多いので、実際の料金は予約サイトや宿の公式サイトで確かめてください
- 犬の宿泊料が別にかかる宿もあります。全国の宿のうち、注意事項に犬の料金が書かれていた宿では、1泊の犬の料金の中央値は小型犬2,000円(28軒)、大型犬3,300円(30軒)でした
地域ごとの宿の一覧は、次のページで見られます。
那須と箱根の宿の料金は、それぞれの記事でくわしく書いています。
現地でのマナー
紅葉の時期は、犬が苦手な人も、写真を撮りに来た人も、同じ道を歩きます。犬連れだからこそ気をつけたいことをまとめます。
歩くとき
- リードは短く持つ。伸縮するリードは、混んだ道では伸ばさない
- 狭い道では、道の端によけて先をゆずる。すれ違うときは、犬を自分の体の内側に寄せる
- 落ち葉や濡れた石段はすべりやすい。犬も人も足元に気をつけ、無理に急な道を歩かない
- フンは必ず持ち帰る。おしっこをしたら水で流す
- 植えこみや立ち入り禁止の場所に入らない。犬が落ち葉の山や草むらに入りこまないようにする
写真を撮るとき
- 人気の撮影スポットでは長く場所をとらない。後ろに人が待っていたら、ゆずる
- 犬をベンチや柵、石垣の上に乗せない
- 三脚が使えない場所もあるので、現地の案内にしたがう
休むとき・食べるとき
- 飲食店や売店の建物の中は、犬が入れないことが多い。テラス席などが使えるか確かめる
- 休憩は、人の流れからはずれた場所でとる
- ごみは持ち帰る
混雑と寒さへの備え
混む時間を避ける
紅葉の見頃の週末は、どの名所も混みます。高尾登山電鉄も、紅葉シーズンは登山道がとても混むと案内しています。
- 見頃の週末より、平日や、見頃の始まりのころをねらう
- 朝早くに着いて、人が増える前に歩き終える
- 道路が混むので、車なら出発を早め、帰りも早めにする
- 混んでいたら、犬を抱っこする、カートに乗せる、別の場所に変える、といった選択肢を持っておく
遠出がむずかしい子は、近所の紅葉で
車での長い移動が苦手な子、人の多い場所で落ち着かない子、シニア犬などは、名所まで出かけなくても秋を楽しめます。近所の公園のイチョウやケヤキ、川沿いの並木道も、地域によって11月から12月ごろに色づきます。いつもの散歩道を少しだけ変えて、色づいた木の下をゆっくり歩くだけでも、犬にとってはにおいの多い楽しい散歩になります。落ち葉の上を歩くときは、拾い食いをしないように口元を見ておきましょう。
山と朝晩の冷え
紅葉の名所は、標高が高く、朝晩は冷えこみます。日が沈むのも早くなります。
- 毛の短い犬、小型犬、子犬やシニア犬は、寒さで疲れやすいことがある。体をふくタオル、ブランケット、必要なら服を持つ
- 日が沈む前に駐車場に戻る予定にする
- 水は多めに持つ。歩いたあとは休ませる
帰ってから
- 体をふいて、ブラッシングをしながら、体に何かついていないか見る
- 肉球や足の間に、落ち葉や小石がはさまっていないか見る
- いつもと様子が違うと感じたら、動物病院に相談する
持ち物のチェックリスト
- リード(伸縮しないもの)と、予備の首輪かハーネス
- 水と器、うんち袋、おしっこを流す水
- タオル、ブランケット
- キャリーやカート(乗り物や混雑のとき)
- 狂犬病予防注射・混合ワクチンの証明書の写し(ドッグランなどで求められることがある)
- 行き先の近くの動物病院の電話番号のメモ
よくある質問
Q犬を連れて行ける紅葉スポットは、どうやって探せばいいですか?
行きたい場所の公式サイトで、「ペット」「動物」「犬」という言葉を探し、利用案内や禁止事項を読みます。同じ公園の中でも入れないエリアがあるので、目当ての紅葉がある場所に入れるかまで確かめてください。書かれていなければ、管理事務所や観光協会に問い合わせましょう。
Q国立公園や山に犬を連れて行ってもいいですか?
場所によって違います。中部山岳国立公園(上高地など)では、環境省がペットの持ち込みは遠慮するよう案内しています。高尾山のように、連れて入れるけれど、できるかぎり遠慮してほしいという考えが示されている場所もあります。
Q2026年の紅葉の見頃はいつごろですか?
日本気象協会の予想(10月1日発表)では、全国的に平年並みか遅めです。日光のいろは坂は10月21日ごろから、京都の嵐山は11月13日ごろから、高尾山は11月19日ごろからの予想です。予想は更新されるので、出かける前に最新の情報を確かめてください。
Q紅葉のライトアップに犬と行けますか?
会場によります。国営昭和記念公園の「秋の夜散歩2026」では、日本庭園はペットと一緒に見られず、夜間の園内バスにもペットは乗れないと案内されています。夜のイベントは昼と決まりが違うことがあるので、イベントの公式ページで確かめてください。
Q紅葉の時期の犬と泊まれる宿は、いくらくらいですか?
犬ふぁんのデータでは、日光市の宿(料金がわかる19軒)の最安料金の中央値は1人9,350円、箱根町(30軒)は15,400円でした。最安料金は平日やいちばん安いプランの料金で、紅葉の時期の週末は高くなることが多いので、予約サイトで確かめてください。
参考にした情報
- 日本気象協会 tenki.jp「2026年紅葉見頃予想<第1回>」(2026年10月1日発表)
- 環境省 新宿御苑「園内ルール」
- 国営昭和記念公園「ペットとお越しの方へ」
- 国営昭和記念公園「秋の夜散歩2026」
- 高尾登山電鉄「よくある質問」
- 環境省「中部山岳国立公園 利用上の注意!」
- 犬ふぁん 施設データの集計(犬と泊まれる宿2,500軒・料金がわかる1,995軒、地域ごとの宿のデータ。楽天トラベルに載っている宿の公開情報。2026年10月10日時点)
内容は2026年10月に確かめたものです。施設の決まりや紅葉の見頃は変わることがあるので、出かける前に公式サイトで確かめてください。