まず結論:犬1頭・約60分で3,300〜4,700円が目安。総額は「回数×料金+追加」で決まる
ペットシッターの料金は、1回の訪問(約60分)ごとに決まるのが基本です。公式サイトで料金表を確かめた3社では、犬1頭・約60分の基本料金は次のとおりでした。
| 事業者 | 小型犬1頭 | 中型犬・大型犬1頭 | 2頭目から(1頭ごと) |
|---|---|---|---|
| ペットシッターSOS | 3,300円(15kg以下) | 4,400円 | 小型犬1,650円・中大型犬2,750円 |
| 日本ペットシッターサービス | 3,600円 | 中型犬4,000円・大型犬4,400円 | 小型犬1,500円・中型犬1,900円・大型犬2,300円 |
| ペットシッター和ペット | 4,700円 | 4,700円 | 追加なし |
ただし、実際に払う金額は基本料金だけではありません。
- 初回の登録料や打ち合わせ
- 交通費・出張料
- 年末年始・GW・お盆などの繁忙期の加算、急ぎの依頼の加算
- 時間の延長料金
- キャンセル料
この記事では、料金表の実例をもとに「何で金額が決まるのか」「1回でどこまで頼めるのか」「1日何回、何日でいくらになるのか」を順番にまとめます。
料金を決める5つの要素
ペットシッターの料金表は、どの事業者もおおむね次の5つの組み合わせでできています。
1. 1回の時間
3社とも、犬の基本は約60分でした。60分を超えると延長料金がかかります。
- ペットシッターSOS:1時間ごとに1,100円
- 日本ペットシッターサービス:30分ごとに1,500円〜2,300円(犬の大きさによる)
- 和ペット:15分ごとに800円
散歩を長めにしたい子や、多頭飼いでお世話に時間がかかる家は、延長料金も含めて見積もってもらいましょう。
2. 犬の大きさ
ペットシッターSOSと日本ペットシッターサービスは、犬の大きさで料金が変わります。ペットシッターSOSは15kg以下を小型犬としています。一方、和ペットは大きさによる追加がありません。
大型犬を飼っている家では、大きさで料金を分けない事業者のほうが安くなることがあります。
3. 頭数
2頭目からの料金は、事業者によって大きく違います。小型犬2頭で1回頼む場合で見てみましょう。
| 事業者 | 小型犬2頭・1回の基本料金 |
|---|---|
| ペットシッターSOS | 3,300円+1,650円=4,950円 |
| 日本ペットシッターサービス | 3,600円+1,500円=5,100円 |
| 和ペット | 4,700円(頭数の追加なし) |
1頭なら安い事業者が、2頭・3頭になると逆転することがあります。多頭飼いの家は「何頭で、1回いくらか」で比べましょう。
4. 移動(交通費・出張料)
- ペットシッターSOS:交通費は実費(店舗によって違う)。移動に30分以上かかる場合は出張料550円
- 和ペット:出張料は無料
交通費の扱いは事業者によってさまざまです。家が対応エリアの端にある場合は、とくに先に確かめておきましょう。
5. 時期と急ぎ
- ペットシッターSOS:年末年始・GW・お盆・シルバーウィークは1回550円の加算。当日の予約・利用も550円の加算(初日のみ)
- 和ペット:大型連休・3連休は1回500円の加算。依頼から3日以内の急ぎは1回1,000円の加算
旅行や帰省で頼むことが多い時期ほど、加算がつきやすくなります。
はじめて頼むときにかかるお金
初回の登録料・打ち合わせ
はじめて頼むときは、事前に家で打ち合わせをして、犬の性格やお世話の手順、鍵の受け渡しを決めるのが一般的です。
- ペットシッターSOS:初回登録料1,100円
- 日本ペットシッターサービス:初回登録料1,000円から(店舗による)
- 和ペット:初回の打ち合わせは無料
鍵の預け方
留守の家に入ってもらうので、鍵の受け渡しの方法も大事です。ペットシッターSOSは、合鍵の預かりに書留郵便を使う(送料は利用者の負担)と案内しています。和ペットは、セキュリティシールを1回の依頼につき1枚無料、追加1枚100円としています。鍵をどう預け、どう返してもらうかは、打ち合わせで必ず確かめましょう。
キャンセル料
- ペットシッターSOS:前日は見積額の50%、当日は全額
- 和ペット:前日50%、当日100%
予定が変わりやすい旅行のときは、キャンセル料のルールを先に確かめておくと安心です。
時間の目安:60分でどこまで頼める?
1回の訪問でしてもらえることの例
和ペットは、60分のお世話の内容として次のものをあげています。
- 散歩
- ごはん・水・おやつ
- 食器洗い
- トイレや室内の掃除
- 様子の確認
- 遊び・ブラッシング
- メールでの報告
犬は散歩があるぶん、お世話に時間がかかります。60分のうち散歩に何分使うか、どのコースを歩くかは、打ち合わせで決めておきましょう。
1日何回お願いする?
回数は、犬のふだんの生活リズムに合わせて決めます。
| ふだんの生活 | 回数の考え方 |
|---|---|
| 朝と夕方にごはんと散歩がある | 朝・夕の2回にする人が多い |
| 日中だけ留守にする | 昼に1回で足りることも |
| トイレを外でしかしない | 回数を多めにすると安心 |
| 子犬・シニア犬 | ひとりの時間が長くならないよう、ホテルや病院の預かりとも比べる |
訪問と訪問の間、犬は家でひとりになります。長い時間ひとりにできない子は、ペットシッターだけにこだわらず、ペットホテルや動物病院の預かりと比べて考えましょう。体調に不安がある子をどこに預けるのがよいかは、かかりつけの動物病院に相談してください。
訪問の時間帯を決めるコツ
- 朝の訪問は、ふだん家族が散歩している時間に近づける
- 夕方の訪問は、暗くなる前に散歩できる時間にする(冬は日が早く沈みます)
- 夏は、日中の暑い時間を避けて散歩できるようにする
- 2回頼むなら、間があきすぎないようにする
人気の時間帯や繁忙期は予約が埋まりやすいので、日程が決まったら早めに相談しましょう。
総額の計算例
料金表をもとに、よくある3つのケースで計算してみます(交通費は別。繁忙期でない場合)。
ケース1:小型犬1頭を、1日2回×3日(計6回)
| 事業者 | 基本料金×6回 | 初回の費用 | 合計(交通費別) |
|---|---|---|---|
| ペットシッターSOS | 3,300円×6=19,800円 | 1,100円 | 20,900円 |
| 日本ペットシッターサービス | 3,600円×6=21,600円 | 1,000円から | 22,600円から |
| 和ペット | 4,700円×6=28,200円 | 0円 | 28,200円 |
ケース2:小型犬2頭を、1日2回×3日(計6回)
| 事業者 | 1回の基本料金 | 6回分 | 合計(交通費・初回費用別) |
|---|---|---|---|
| ペットシッターSOS | 4,950円 | 29,700円 | 29,700円 |
| 日本ペットシッターサービス | 5,100円 | 30,600円 | 30,600円 |
| 和ペット | 4,700円 | 28,200円 | 28,200円 |
ケース3:大型犬1頭を、お盆に1日2回×2日(計4回)
ペットシッターSOSの料金表で、繁忙期の加算550円が1回ごとにかかるとすると、4,400円×4回=17,600円に550円×4回=2,200円を足して19,800円です(ほかに初回登録料と交通費)。和ペットで、お盆が大型連休の加算(1回500円)にあたる場合は、(4,700円+500円)×4回=20,800円です。
3つのケースから、頭数が増えるほど、大きさで料金を分けない事業者が有利になり、1頭・小型犬なら、大きさで分ける事業者が安くなりやすいことがわかります。
ペットホテルとどちらがいい?時間と料金のくらべ方
ペットシッターとペットホテルは、料金の決まり方がちがいます。
| ペットシッター | ペットホテル | |
|---|---|---|
| 料金の単位 | 1回の訪問(約60分)ごと | 1泊・1日ごと |
| 犬がいる場所 | ふだんの家 | お店(ホテル) |
| 預け・迎えの時間 | 訪問の時間を決めて来てもらう | お店の営業時間に合わせて行く |
| 向いている子 | 環境の変化が苦手な子、多頭飼い | 長くひとりにできない子、外泊に慣れた子 |
犬ふぁんのデータで見る:ペットホテルの営業時間
ペットホテルを使う場合は、預けに行く時間と迎えに行く時間がお店の営業時間にしばられます。犬ふぁんに載っているペットホテルのうち、曜日ごとの営業時間がわかる1,141施設を集計すると、次のことがわかりました。
- 開店時間の中央値は10:00、閉店時間の中央値は20:00
- 日曜を休みにしている施設は16.6%
- 昼に一度閉める施設は45.6%
旅行の出発が早朝だったり、帰りが夜遅くなったりする場合、ホテルでは預けや迎えの時間が合わないことがあります。ペットシッターなら、決めた時間に家に来てもらえるので、こうした日程と組み合わせやすいのがよいところです。
なお、このデータは犬ふぁんに載っている施設のうち営業時間がわかるものだけを数えたもので、集めた名簿の範囲に左右されます。近くのお店の営業時間は、お店ごとに確かめてください。
見積もりを正確にする:問い合わせで伝えること
ペットシッターの見積もりは、伝える情報が少ないと、あとで金額が変わりやすくなります。問い合わせのときは、次のことをまとめて伝えましょう。
- 犬の数・犬種・体重:大きさで料金を分ける事業者では、体重で区分が決まります(ペットシッターSOSは15kg以下が小型犬)
- 日程と回数:何日から何日まで、1日何回、何時ごろに来てほしいか
- 1回にしてほしいこと:散歩の時間、ごはんの回数、薬を飲ませる必要があるか、掃除の範囲
- 住所(最寄り駅):交通費や出張料の計算に使われます
- 鍵の受け渡しの希望:手渡しか、郵送か
- ほかの動物:猫など、犬以外の動物がいるか
薬を飲ませるなど、健康にかかわるお世話を頼みたいときは、どこまで対応してもらえるかを事業者に確かめ、内容はかかりつけの動物病院の指示に従ってもらいましょう。
打ち合わせで決めておくこと
はじめての打ち合わせは、料金の確認だけでなく、犬とシッターの顔合わせの場でもあります。次のことを決めておくと、当日のすれ違いが減ります。
- ごはんの量と置き場所、おやつをあげてよいか
- 散歩のコースと時間、リードやハーネスの付け方
- 犬が苦手なこと(触られるのが苦手な場所、こわがる音など)
- トイレの場所と片付け方
- 家の中で入ってよい部屋、触ってはいけないもの
- 緊急のときの連絡先と、かかりつけの動物病院の名前・電話番号
犬が知らない人に慣れにくい子なら、旅行の前に一度だけ短く来てもらい、様子を見るのも方法です。その分の料金はかかりますが、本番の日の犬の不安を減らせます。
料金だけで選ばないためのチェックポイント
ペットシッターは、留守中の家に入ってもらうサービスです。安さだけでなく、次の点も見てください。
- 第一種動物取扱業の登録をしているか:環境省は、顧客の動物を預かる「保管」の業種の例として、ペットのシッターをあげています。登録を受けた事業者は、標識や広告に登録番号などを載せることになっているので、公式サイトやチラシで確かめましょう
- 鍵の預かり方・返し方が決まっているか
- 事前の打ち合わせをしてくれるか
- 散歩中の事故やケガのときの対応(保険に入っているか)
- 報告の方法(写真つきか、毎回か)
- 犬の様子がいつもと違うとき、どう連絡して、どの動物病院に連れて行くか
見積もりは2〜3社から取ると比べやすくなります。同じ条件(頭数・回数・日数・時期)で出してもらうのがコツです。
よくある質問
Qペットシッターの料金の相場はいくらですか?
公式サイトで確かめた3社では、犬1頭・約60分で3,300円〜4,700円でした。ここに初回の登録料、交通費、繁忙期の加算などが加わります。地域や店舗で違うので、見積もりで確かめてください。
Qペットシッターとペットホテル、どちらが安いですか?
一概には言えません。シッターは「回数」、ホテルは「泊数」で料金が決まるので、頭数や1日の訪問回数によって逆転します。多頭飼いで頭数の追加がない事業者なら、シッターのほうが安くなることもあります。
Q30分だけの短いお世話も頼めますか?
事業者によります。この記事で見た3社は、いずれも犬は約60分が基本でした。短いプランがあるかは問い合わせてください。
Q大型犬だと高くなりますか?
大きさで料金を分けている事業者では高くなります。ペットシッターSOSは中・大型犬4,400円、日本ペットシッターサービスは大型犬4,400円でした。大きさで分けない事業者もあるので、比べてみましょう。
Q当日に急に頼めますか?
受けてくれる場合もありますが、加算がかかることがあります(ペットシッターSOSは当日の予約・利用で550円、和ペットは3日以内の依頼で1,000円)。初回は打ち合わせが必要なので、早めに相談しておくと安心です。
Q家の鍵を預けるのが不安です。
鍵の預け方・返し方を決めている事業者を選びましょう。郵送で預ける、使ったら返してもらう、など方法は事業者によって違います。第一種動物取扱業の登録番号が公開されているか、打ち合わせでていねいに説明してくれるかも判断の材料になります。
参考にした情報
- ペットシッターSOS「料金表」
- 日本ペットシッターサービス「料金プラン」
- ペットシッター和ペット「料金プラン」
- 環境省「動物取扱業の適正化」
- 犬ふぁん 施設データの集計(ペットホテルの営業時間、2026年10月10日時点)
(いずれも2026年10月に確認)
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