まず結論:店内OKのタグは3分の2。ただし「店内OK」の中身はお店ごとにまったく違う
犬ふぁんに載っている「犬と行けるカフェ・レストラン」311店のタグを集計すると、次のようになりました。
| 犬と入れる場所のタグ | 店の数(n=311) | 割合 |
|---|---|---|
| 店内OK | 210 | 67.5% |
| テラス・屋外 | 144 | 46.3% |
この数字をもとに、近くで探す
わかったことを先にまとめます。
- 「店内OK」のタグが付いているのは311店中210店(67.5%)。犬と行けるお店として集めた中では、店内に入れるお店のほうが多数派でした
- 「テラス・屋外」のタグは144店(46.3%)。2つを足すと354になり、311を超えます。つまり、少なくとも43店には両方のタグが付いていて、店内でもテラスでも犬と過ごせるお店があります
- ただし、公式ページを1軒ずつ見ると、「店内OK」にも段階があります。床に下ろしてよいお店、抱っこやカートなら入れるお店、決まった席や専用エリアだけのお店、小型犬だけのお店などです
- 営業時間がわかる233店で見ると、毎日営業は45.9%。休みは月・火・水曜に多く(それぞれ約2割)、開店は11時台、閉店は18時前後が中心でした
つまり、「犬と入れるカフェは店内OK?テラスだけ?」という問いへの答えは、犬と行けるとされるお店の3分の2は店内にも入れる。ただし店内の条件はさまざまで、行く前に1軒ずつ確かめる必要がある、です。
この記事では、データの読み方と限界を説明したあと、公式ページで確かめた実例をもとに「店内OK」の段階を整理し、営業日・時間の傾向、行く前に確かめることのチェックリスト、店内でのマナーまでまとめます。
調べ方と、このデータでわかること・わからないこと
どんなデータか
犬ふぁんには、犬と一緒に行けるカフェ・レストランが311店載っています(2026年10月10日時点)。情報のもとは、次のようなものです。
| 情報のもと | 店の数 |
|---|---|
| OpenStreetMap(地図データ) | 53 |
| 伊豆高原ワンちゃんマップ(一般社団法人伊豆高原観光オフィス) | 28 |
| DOG DEPT 公式サイト(店舗ページなど) | 10 |
| クロスロードふくおか(福岡県観光連盟公式)の特集 | 4 |
| 星野エリア(ハルニレテラス)公式サイト | 2 |
| 青梅市観光協会 公式サイト | 2 |
このほかは、お店の公式サイトや観光協会のページなどを1軒ずつ確かめて集めています。
それぞれのお店には、「店内OK」「テラス・屋外」「カフェ」「レストラン」などのタグを付けています。この記事の「店内OK」「テラス・屋外」の割合は、このタグが付いているお店の数を311店で割ったものです。
気をつけてほしい4つの点
- 全国の犬OKのお店を代表する数字ではありません。 集めた名簿や観光協会のページの範囲に左右されます。伊豆高原のように、地域でまとまった案内があるところは多く入っています
- タグには付け漏れや、実際と食い違うものがあります。 たとえば公式ページで「テラス席のみ」と案内しているお店に、店内OKのタグが付いていることもありました。割合は「タグでわかったお店の数」として、目安で見てください
- 「店内OK」「テラス・屋外」は両方付くことがあります。 割合を足すと100%を超えるのはそのためです。「テラスだけのお店が何割」とは言い切れません
- 営業時間の割合は、曜日ごとの営業時間がわかる233店だけで出しています。 311店すべてではありません。祝日の扱いや季節営業、臨時休業も入っていません
このデータの使い方
この記事の数字は、「犬と行けるお店とはどんなものか」の全体の傾向をつかむためのものです。たとえば「店内OKのタグが67.5%」という数字は、「犬OKのお店なら3軒に2軒は店内に入れる」と言い切るものではなく、「店内に入れるお店は珍しくないので、探す価値がある」という目安として使ってください。実際に行くお店の条件は、必ずそのお店の公式ページや電話で確かめましょう。
都道府県の「件数」は比べない
都道府県ごとのお店の数は、集めた名簿の範囲で大きく変わります。「〇〇県は犬OKのお店が多い」といった比べ方はしません。割合で比べるのも、営業時間がわかるお店が30店以上ある県(この集計では静岡県の31店)だけにしています。
犬ふぁんのデータで見る「店内OK」と「テラス・屋外」
カフェとレストランの割合
お店の種類のタグを見ると、カフェが214店(68.8%)、レストランが118店(37.9%)でした(n=311。両方のタグが付くお店もあります)。犬と行けるお店は、カフェのほうが多く集まっています。
| お店の種類のタグ | 店の数(n=311) | 割合 |
|---|---|---|
| カフェ | 214 | 68.8% |
| レストラン | 118 | 37.9% |
カフェが多いのは、ドッグカフェのように「犬と行くこと」を前提にしたお店が含まれていることも理由のひとつと考えられます。レストランは、夕食どきに使えるお店を探すときの候補になります。
「店内OK」と「テラス・屋外」の重なり
2つのタグの関係を、数字から読める範囲で整理します。
- 店内OKのタグ:210店
- テラス・屋外のタグ:144店
- 合計:354(311店より43多い)
ここからわかるのは、少なくとも43店は「店内もテラスもOK」ということです。逆に、店内OKのタグが付いていないお店は101店(311−210)あり、その多くはテラス・屋外だけで犬と過ごすお店だと考えられます。ただし、タグの付け漏れもあるので、正確な内訳ではありません。
数字から読めること
- 「犬OKのお店=テラスだけ」ではない。 犬と行けるお店として集めた311店では、店内にも入れるお店のほうが多くありました
- 「店内OK」でも、条件なしとは限らない。 次の章で見るように、抱っこやカート、専用エリア、小型犬だけ、といった条件付きの「店内OK」がたくさんあります
- テラス席は天気と季節に左右される。 テラスだけのお店は、雨・強い日差し・寒さで使いにくくなります。予定を立てるときは「店内に入れるか」を先に確かめると、当日困りにくくなります
公式ページで確かめた「店内OK」の5つの段階
「店内OK」と書いてあっても、その中身は一様ではありません。犬ふぁんに載っているお店の公式ページで確かめた実例を、条件のゆるい順に並べると、おおまかに5つの段階に分かれました(2026年10月時点の公式ページより。言い回しは要約です)。
| 段階 | どんなお店か | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| 1. 店内で床に下ろせる | ドッグカフェなど、犬と過ごす前提のお店 | マナーウェア、入店料、ソファに乗せてよいか |
| 2. 抱っこ・キャリー・カートなら店内 | 一般のカフェ・レストラン | 犬を床に下ろしてよいか |
| 3. 決まった席・専用エリアだけ | ホテルや観光地のお店 | 席の数、予約できるか、時間帯 |
| 4. テラス席だけ | 街なかや商業施設のお店 | 天気、席数、館内の通り方 |
| 5. テラス席の一部だけ | 人気店・商業施設のお店 | 犬OKの席が埋まっていないか |
1. 店内で床に下ろせるお店
東京都北区の「和むすびや&わんこのまるっと」では、犬も店内OKで、店内28席・テラス8席があり、犬1頭につき220円の入店料がかかると公式サイトで案内しています。
大阪府の「アムールワンカフェ」は、ペット同伴のカフェです。公式サイトでは、入店の際はマナーベルト・マナーパンツを必ず着けること、リードを着けること、座席に乗せるときはカフェマットを使うこと、飼い主の食べ物を与えないことなどを求めています。ワクチンを接種済みなら証明書の提示は不要としています。
このタイプのお店は、犬が床で過ごせる代わりに、マナーウェア(マナーベルト・おむつ)やカフェマットなど、持ち物の決まりがあることが多いです。入店料のように、飲食とは別にかかる料金があるお店もあります。
2. 抱っこ・キャリー・カートなら店内OKのお店
一般のお客さんと同じ店内に犬が入るお店では、「床に下ろさない」ことが条件になっていることがあります。抱っこ、キャリーバッグ、ペットカートのどれかで、と指定するお店が多く、商業施設の中のお店では、館内の通路はカートやバッグに全身を入れて移動するという施設のルールが別にあることもあります。
このタイプは、小型犬なら入れても、中型犬・大型犬は事実上むずかしいことがあります。抱っこやカートで過ごせるかどうかで、行けるお店が変わります。
3. 決まった席・専用エリアだけのお店
神奈川県箱根町の「フラワーカフェ サロン・ド・テ ロザージュ」(小田急 山のホテル)では、犬と同席できるのは小型犬のみで、2階の一部の専用エリアだけ使えると公式サイトで案内しています。テーブルのフックにリードをつなぐか、抱っこ・キャリーバッグ・ペットバギーを使うこと、テーブルや椅子に乗せないこと、犬だけ残して席を離れないこと、トイレを済ませてから利用することなどが決まっています。
同じ箱根町の「芦ノ湖テラス」のトラットリア・ピッツェリアでは、ペットウェルカムエリアでの同伴は抱っこやペットスリングは不可で、キャリーバッグかペットカートを使う決まりです。ペット連れの席はランチ(11:00〜15:15)とディナー(17:00〜18:00)の時間に限られ、ペットウェルカムエリアは席の予約を受け付けていません。ドッグケージの貸し出し(1セット200円)もあると公式サイトで案内しています。
この2つを比べると、同じ「店内の専用エリア」でも、抱っこOKのお店と抱っこNGのお店があることがわかります。お店の決まりは、安全や衛生の考え方でそれぞれ違うので、「前のお店でOKだったから」は通用しません。
4. テラス席だけのお店
テラス席だけ犬OKのお店は、街なかのカフェや商業施設のレストランによくあります。テラスの席では、リードフックを使う、テーブルや椅子の脚につながない、といった決まりがあるお店もあります。
横浜赤レンガ倉庫の「bills 横浜赤レンガ倉庫」は、施設の公式ページで「愛犬とご利用いただけるガラス張りのテラス席」があると紹介しています。ガラスで囲まれたテラスのように、屋外と店内の中間のような席もあります。どこまでが「犬OKの席」なのかは、お店に聞いて確かめましょう。
テラスだけのお店は、雨・強風・真夏・真冬に使いにくくなります。テラス席自体を天気で閉めることもあるので、天気が不安な日は電話で確かめましょう。
5. テラス席の一部だけのお店
「Eggs 'n Things 原宿店」の公式店舗ページでは、ペット連れは「テラス席のみ一部可」と案内しています。テラス全体ではなく、一部の席だけということです。
このタイプは、犬OKの席が少なく、混んでいると座れないことがあります。休日の昼どきに行くなら、時間をずらす、空き状況を電話で聞く、といった工夫が必要です。
実例からわかること
- 「店内OK」の中身は、床・抱っこ・キャリー・カート・専用エリアのどれかで大きく変わる
- 大きさの条件(小型犬のみ)があるお店は、店内の条件がきびしめなことが多い
- マナーウェア、カフェマット、入店料など、持ち物やお金の決まりがあるお店もある
- 時間帯や予約で、犬と座れる席が限られるお店もある
犬ふぁんのデータで見る、営業日と時間
週に何日開いているか
曜日ごとの営業時間がわかる233店で、週に開いている日数を数えました。
- 7日(毎日営業)45.9%107
- 6日20.2%47
- 5日22.7%53
- 4日5.6%13
- 3日3.9%9
- 2日0.9%2
- 1日0.9%2
- 毎日営業は45.9%(n=233)。半分以上のお店には休みの日があります
- 週5日営業が22.7%と、週6日(20.2%)より多いのが特徴です。週に2日休むお店が多い、ということです
- 週4日以下のお店も合わせて11.2%あります(4日5.6%+3日3.9%+2日0.9%+1日0.9%)。週末だけ開くお店などが含まれます
何曜日に休むか
| 曜日 | その曜日が休みの割合(n=233) |
|---|---|
| 月 | 20.6% |
| 火 | 21.5% |
| 水 | 19.7% |
| 木 | 12.0% |
| 金 | 6.4% |
| 土 | 11.2% |
| 日 | 15.9% |
- 休みが多いのは火曜(21.5%)、月曜(20.6%)、水曜(19.7%)。週のはじめから半ばに休むお店が多くなっています
- 土曜に開いているのは88.8%、日曜は84.1%。週末は多くのお店が開いています
- 休みの組み合わせで多いのは、「無休」45.9%の次に「月・火」6.4%、「水」5.2%、「土・日」4.7%、「月」4.3%、「木」4.3%でした
- 無休(毎日営業)45.9%107
- 月・火6.4%15
- 水5.2%12
- 土・日4.7%11
- 月4.3%10
- 木4.3%10
- 火3.4%8
- 水・木3.4%8
- 火・水3.0%7
- 月・火・水1.7%4
(n=233。上位10の組み合わせ)
「月・火」「水・木」「火・水」のように、平日に2日続けて休むお店が目立ちます。週5日営業のお店が22.7%あることとも合っています。一方で「土・日」休みのお店も4.7%あり、オフィス街のお店や、平日だけ開くお店があることがわかります。週末に出かける人も、土日休みのお店がゼロではないことは覚えておきましょう。
公式ページなどに書かれた定休日の文章で、出てくる曜日を数えても、火曜(60件)、水曜(55件)、月曜(43件)、木曜(36件)が多く、金曜(9件)、日曜(4件)、土曜(3件)は少ない結果でした。営業時間の表と、定休日の文章の両方で、休みは平日の前半に集まるという同じ傾向が出ています。
開く時間・閉まる時間
- 7:00〜8:00前3.9%9
- 8:00〜9:00前6.9%16
- 9:00〜10:00前13.3%31
- 10:00〜11:00前21.0%49
- 11:00〜12:00前48.5%113
- 12:00以降6.4%15
- 17:00前18.5%43
- 17:00〜18:00前18.5%43
- 18:00〜19:00前15.5%36
- 19:00〜20:00前7.7%18
- 20:00〜21:00前10.7%25
- 21:00以降29.2%68
- 開く時間の真ん中の値(中央値)は11:00。11時台に開くお店が48.5%でいちばん多く、8時までに開くお店は9.4%でした
- 閉まる時間の中央値は18:00。ただし分布は2つの山に分かれていて、17時までに閉まるお店が18.5%ある一方、21時以降まで開いているお店も29.2%あります
- 昼休み(いったん閉める時間)があるお店は39.1%でした
- 24時間営業のお店は0%でした
閉まる時間が2つの山に分かれているのは、昼中心のカフェと、夜まで開いているレストラン・バーが混ざっているためだと考えられます。夕方以降に行くなら、閉店時間を必ず確かめましょう。
静岡県のお店(n=31)
営業時間がわかるお店が30店以上あるのは、この集計では静岡県(31店)だけでした。伊豆高原の観光オフィスのマップから集めたお店が多く含まれています。
- 日曜に開いているのは93.5%(全体は84.1%)
- いちばん多い休みは火曜で22.6%
- 20時以降まで開いているのは29.0%(全体は39.9%)
- 昼休みがあるのは32.3%(全体は39.1%)
観光地のお店は週末に開き、平日に休む傾向が出ていると読めます。ただし31店と少ない数なので、目安として見てください。
ペットホテルと比べると、お店の休み方がわかる
犬ふぁんの同じ集計で、ペットホテル(営業時間がわかる1,141施設)は毎日営業が72.8%でした。カフェ・レストラン(n=233)の45.9%と比べると、犬と行けるお店は休みの日があるのがふつうと考えておくほうがよさそうです。個人で営むお店も多く、臨時休業や季節での営業日の変更もよくあります。
| 種類 | 毎日営業の割合 | 母数 |
|---|---|---|
| ペットホテル | 72.8% | n=1,141 |
| カフェ・レストラン | 45.9% | n=233 |
データからわかる、行く日の決め方
- 月〜水曜に行くなら、定休日を必ず確かめる:それぞれ約2割のお店が休みです(n=233)
- ランチに行くなら11時台の開店に合わせる:開店時間の中央値は11:00。朝ごはんに使えるお店は少なめです(8時までに開くのは9.4%)
- 夕方は早じまいに注意:17時までに閉まるお店が18.5%あります
- 夜に行くなら閉店時間と、犬OKの時間帯を両方確かめる:芦ノ湖テラスのように、ペット連れの席の時間帯が営業時間より短いお店もあります
祝日・連休・季節の営業に気をつける
この集計には、祝日や季節ごとの営業は入っていません。実際には、次のような違いがよくあります。
- 「定休日が祝日の場合は営業し、翌日に休む」お店
- 観光地で、冬の間だけ休む、または営業日を減らすお店
- 夏休みや大型連休だけ、営業時間をのばすお店
- テラス席だけ、季節や天気で使えない日があるお店
特に連休や旅行のときは、お店の公式サイトやSNSの「お知らせ」を見て、その日の営業を確かめておきましょう。前日に電話で聞いておけば、犬連れで座れる席の空き具合もあわせて確かめられます。
犬に合わせたお店の選び方と、行く前のチェックリスト
犬のタイプ・場面別に、向いているお店
ここまでの5つの段階を、犬のタイプや場面にあてはめると、次のように考えられます。
| 犬のタイプ・場面 | 向いているお店 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 小型犬 | どの段階でも選びやすい | 抱っこやカートの条件に合わせて道具を持っていく |
| 中型犬・大型犬 | 床に下ろせるお店、テラス席のお店 | 小型犬のみのお店、抱っこ・カートが条件のお店は入れないことが多い |
| 多頭飼い | 床に下ろせるお店、広いテラス | 頭数の制限、1頭ずつの入店料 |
| はじめてのお出かけ | 犬と過ごす前提のドッグカフェ、すいている時間のテラス | 短い時間で切り上げる |
| シニア犬 | 床がすべりにくいお店、段差の少ないお店 | 暑さ寒さ、長居しすぎない |
| 雨の日・真夏・真冬 | 店内OKのお店 | テラスだけのお店は使えないことがある |
| 夕食 | 夜まで開いているレストラン | 閉店時間と、犬連れで座れる時間帯 |
中型犬・大型犬と出かけるときは、「店内OK」かどうかより「床に下ろしてよいか」が大事なポイントです。抱っこやカートが条件のお店は、実際には入れないことが多いからです。
犬OKのお店の見つけ方
犬ふぁんのデータの情報源を見ると、犬OKのお店の情報がどこにあるかのヒントになります。
- 観光協会・観光連盟のページ:伊豆高原の観光オフィスのマップ、青梅市観光協会、福岡県観光連盟の特集のように、地域で「犬と行けるお店」をまとめていることがあります。旅先で探すときは、まず地域の観光協会のページを見てみましょう
- 商業施設の公式ページ:ショッピングモールなどでは、施設全体のペットのルール(館内はカートやバッグに入れる、など)と、お店ごとの可否が別に書かれていることがあります。両方を確かめましょう
- お店の公式サイトやSNS:同伴のルール、マナーウェア、入店料などは、お店の公式ページにいちばん詳しく書かれています
- お店の入口の表示:「ペットOK」「テラスのみ」などのステッカーを貼っているお店もあります。わからなければ、入る前に声をかけて確かめましょう
実例:データを予定にあてはめてみる
例1:火曜日に、旅先で中型犬とランチ
休みが多いのは火曜(21.5%、n=233)、月曜(20.6%)、水曜(19.7%)です。観光地のお店が多い静岡県の31店でも、いちばん多い休みは火曜(22.6%)でした。平日の旅行なら、候補のお店を2〜3軒決めておき、それぞれの定休日を確かめておくと、「着いたら休みだった」を防げます。中型犬なら、さらに「床に下ろしてよいか」「テラス席があるか」で候補をしぼります。
例2:土曜日の夕方、小型犬とカフェ
土曜に開いているお店は88.8%と多い一方、17時までに閉まるお店が18.5%、17時台に閉まるお店も18.5%あります(n=233)。夕方に行くなら、閉店時間とラストオーダーを確かめましょう。小型犬なら、抱っこやカートが条件の店内席も選べるので、雨の日でも候補が広がります。
例3:雨の日に、大型犬と
テラスだけのお店は使いにくいので、「店内で床に下ろせるお店」を探します。店内OKのタグは311店中210店(67.5%)ですが、その中には小型犬のみや抱っこが条件のお店も含まれるので、大きさの条件まで確かめるのが近道です。
はじめてのお店に行くときの手順
- 公式ページで「店内かテラスか」「床か抱っこか」「大きさ」を確かめる
- わからないことは電話で聞く(混んでいない時間に)
- 当日は、お店に入る前に散歩とトイレを済ませる
- 混む時間をはずして行き、入口で「犬連れです」と伝えて席を案内してもらう
- 最初は飲み物だけなど、短い時間で切り上げる
- 犬が落ち着いて過ごせたら、次は少し長めに。落ち着かなかったら、テラス席や、すいている時間で練習する
行く前に、電話や公式ページで確かめること
| 確かめること | 聞き方の例 |
|---|---|
| 店内かテラスか | 「犬と一緒に店内の席に座れますか。テラスだけですか」 |
| 店内での過ごし方 | 「床に下ろしてよいですか。抱っこやカートが必要ですか」 |
| 大きさ | 「◯kgの中型犬ですが、入れますか」 |
| 頭数 | 「2頭連れでも大丈夫ですか」 |
| マナーウェア | 「マナーベルトやおむつは必要ですか」 |
| 座席 | 「ソファや椅子に乗せてよいですか。カフェマットは要りますか」 |
| 証明書 | 「ワクチンの証明書は必要ですか」 |
| 予約 | 「犬連れの席は予約できますか」 |
| 料金 | 「入店料など、犬の料金はかかりますか」 |
| 時間 | 「犬連れで座れる時間帯は決まっていますか」 |
| 天気 | 「雨の日はテラス席を使えますか」 |
| 犬用メニュー・器 | 「犬用のメニューや水の器はありますか。持ち込んでよいですか」 |
予約や入店のときに伝えると親切なこと
- 犬の頭数と、だいたいの大きさ(体重)
- 店内とテラスのどちらを希望するか
- 抱っこやカートで過ごせるか
- ほかの犬が苦手、吠えやすいなど、席を選ぶときに役立つこと
こうしたことを伝えておくと、お店も犬が落ち着ける席を案内しやすくなります。
持っていくものリスト
- リード(伸びないもの、短く持てるもの)
- マナーベルト・おむつ(オスのマーキングが心配なとき、お店に求められたとき)
- カフェマットや敷物(座席に乗せるときに使うお店がある)
- 抱っこひも・キャリーバッグ・カート(店内の条件に合わせて)
- 水と器、うんち袋、ウェットティッシュ
- 犬用のおやつやごはん(犬用メニューがないお店で、持ち込みが許されているとき)
- ワクチンの接種記録(求められることがある)
行く前にしておくこと
- お店に入る前に、散歩でトイレを済ませる(トイレを済ませてからの利用を求めるお店もあります)
- ブラッシングで抜け毛を減らしておく
- 「おすわり」「ふせ」「待て」で、足元で落ち着いていられる練習をしておく
- はじめてのお店は、混む時間を外して行く
店内・テラスでのマナーと、季節・法律のこと
公式ページによく書かれている決まり
実例のお店の公式ページを見ていくと、同じような決まりが何度も出てきます。
- テーブルや椅子に乗せない(乗せてよいお店でも、カフェマットを使う)
- 犬だけを残して席を離れない
- リードは短く持つ、またはフックにつなぐ。テーブルや椅子の脚にはつながない
- お店の食器を犬に使わない
- 飼い主の食べ物を与えない
- 吠え続けたり、ほかの犬を威嚇したりしたら、いったん外に出て落ち着かせる
- 犬どうしのトラブルは飼い主どうしで解決する
最後の点のように、「トラブルはお店が責任を負わない」と書いているお店や施設もあります。ほかの犬と鼻を近づけさせる前に、相手の飼い主に声をかけましょう。
ほかのお客さんへの気くばり
犬OKのお店でも、犬が苦手な人や、犬の毛にアレルギーがある人が同じ店内にいることがあります。お店の決まりを守るのに加えて、次のような気くばりがあると、お互いに気持ちよく過ごせます。
- 席は、通路や入口から離れた隅の席を選ぶと、犬も落ち着きやすい
- 抜け毛の多い時期は、出かける前にブラッシングをしておく。洋服を着せるのもひとつの方法
- ほかの犬やお客さんに、勝手に近づけない
- 帰るときに、足元に毛や食べこぼしが残っていないか見ておく
困ったときは
- 吠えてしまう:いったん外に出て落ち着かせ、落ち着いたら戻る。続くようなら、その日は早めに切り上げる
- トイレをしてしまう:すぐにお店の人に伝えて、片付けと消毒の方法を聞く。片付け用のシートや袋を持っておく
- ほかの犬が近づいてくる:リードを短く持ち、自分の犬が苦手そうなら、相手の飼い主にやんわり伝える
- 体調が悪そう:無理をせず帰りましょう。気になるときは動物病院に相談してください
夏と冬のテラス席
テラス席は、季節で過ごしやすさが大きく変わります。環境省は、ペットの熱中症の注意として、直射日光のあたる屋外につないでおくこと、夏の日中の散歩(熱中症や肉球のやけどの危険)、車内に置いていくことなどを挙げています。
- 夏は、日陰の席を選ぶ、地面の熱さを手で確かめる、水をこまめにあげる、長居しない
- 冬は、地面からの冷えに気をつけ、敷物や防寒具を使う
- テラスで食事中に犬だけを車に残すのはやめましょう
テラス席にもよいところがある
テラスだけと聞くと残念に感じるかもしれませんが、テラス席にはよいところもあります。
- 外の空気の中なので、においや音に敏感な犬でも落ち着きやすいことがある
- 店内より床が広く、中型犬・大型犬でも足元で伏せていやすい
- 抜け毛や吠え声を、店内ほど気にしなくてすむ
- 散歩の途中に立ち寄りやすく、トイレのタイミングもとりやすい
春と秋の過ごしやすい時期は、テラス席がいちばん気持ちのよい季節です。梅雨どきや真夏・真冬は、店内OKのお店を候補に入れておくと、予定を変えずにすみます。
季節ごとの目安
- 春・秋:テラス席が使いやすい季節。週末の昼は混みやすいので、時間をずらす
- 梅雨:急な雨でテラスが使えないことがある。屋根つきのテラスか、店内OKのお店を
- 夏:日中のテラスは避け、朝や夕方に。店内でも、入るまでの道のりの地面の熱さに気をつける
- 冬:テラスは冷える。敷物や犬の防寒具を持っていく。日が短いので、閉店時間の早いお店に注意
補助犬はペットとは別のルール
盲導犬・介助犬・聴導犬は「身体障害者補助犬」と呼ばれ、ペットとは扱いが違います。厚生労働省は、身体障害者補助犬法にもとづき、飲食店などの施設は補助犬の同伴を拒んではならないと案内しています。補助犬は、法にもとづく表示をつけています。この記事で扱っている「犬OKのお店」は、ペットの犬を連れて行けるかどうかの話です。
お店のルールが違う理由
食品衛生法の施行規則では、飲食店などの営業者が守る衛生管理として、食品を取り扱ったり保存したりする区域で動物を飼育しないことなどが決められています。そのうえで、客席にペットを入れるかどうか、どの席にどんな条件で入れるかは、それぞれのお店が決めています。だから、同じ「犬OK」でも、お店ごとに決まりがこれだけ違うのです。お店の決まりには、ほかのお客さんへの配慮や衛生の考え方が込められているので、守って楽しみましょう。
犬と店内で食事ができるお店や、ドッグカフェは、こちらから探せます。
よくある質問
Q「犬OK」と書いてあれば、店内に入れる?
入れるとは限りません。犬ふぁんの311店では、店内OKのタグが67.5%、テラス・屋外のタグが46.3%でした。テラスだけのお店や、店内でも抱っこ・カートが条件のお店があるので、行く前に「店内の席に座れるか」「床に下ろしてよいか」を確かめましょう。
Q大型犬でも入れるお店はある?
お店によります。抱っこやカートが条件のお店や、小型犬だけのお店もあるので、中型犬・大型犬は特に事前の確認が大切です。テラス席なら大きさを問わないお店もあるので、電話で体重を伝えて「どの席なら座れるか」を聞くのが確実です。
Qマナーベルトやおむつは必要?
お店によります。実例のアムールワンカフェのように、店内に入るときは必ず着けるよう求めるお店もあれば、マーキングの心配がある犬だけに求めるお店(芦ノ湖テラス)もあります。持っていけば困らないので、オスの子や、慣れない場所でトイレが心配な子は用意しておきましょう。
Q犬連れで行きやすい曜日や時間は?
営業時間がわかる233店では、休みは火曜21.5%、月曜20.6%、水曜19.7%が多く、開店は11時台が中心でした。週末は混みやすいので、平日の木・金曜や、昼どきを外した時間がねらい目です。行く前に定休日を確かめてください。
Qワクチンの証明書は必要?
提示を求めないお店も多いですが、接種済みであることを条件にしているお店はあります。接種の記録をスマホで撮っておくと、求められたときにすぐ見せられます。
Q子連れでも犬と一緒に入れる?
お店によります。ソファ席がありお子さんと一緒でも過ごしやすいと案内しているドッグカフェもあります。犬とお子さんの両方が落ち着いて過ごせるか、席の広さを電話で聞いてみましょう。
参考にした情報
- 和むすびや&わんこのまるっと 公式サイト(店内OK、入店料、席数)
- アムールワンカフェ 公式サイト(マナーベルト、カフェマット、ワクチン)
- 小田急 山のホテル「フラワーカフェ サロン・ド・テ ロザージュ」(小型犬のみ、専用エリア)
- 芦ノ湖テラス「インフォメーション」(キャリー・カート、時間帯、予約、ケージ貸出)
- Eggs 'n Things 原宿店(テラス席のみ一部可)
- 横浜赤レンガ倉庫「bills 横浜赤レンガ倉庫」(ガラス張りのテラス席)
- 環境省「防ごう!ペットの熱中症」(PDF)
- 厚生労働省「身体障害者補助犬」
- e-Gov法令検索「食品衛生法施行規則」(別表第十七 一般的な衛生管理)
内容は2026年10月に確かめたものです。お店の決まりや営業時間は変わることがあるので、行く前に各お店で確かめてください。データは2026年10月10日時点の犬ふぁんの集計です。
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